大阪府が公募した予定価格約9億円のシステム構築案件、15万円で落札されていた
2016年10月18日 10:02
insiderman 曰く、 大阪府が公募していた「自治体情報セキュリティクラウド」構築業務を、ケイ・オプティコムが15万円で落札していたことが分かったそうだ(日経ITpro)。予定価格の9億1142万円を大幅に下回る受注金額となる。
この案件についてはNTTビジネスソリューションズも応札していたが、入札価格は約1094万円でこちらも予定価格を下回っていた模様。ちなみにケイ・オプティコムは奈良県では約2億6700万円で情報セキュリティクラウド構築を受託しているという。
こういった入札案件では運用で得られる収益を狙い、構築は安価で請け負うケースが少なくない。しかし、今回のケースでは「サービス利用料」も参考価格の半分程度だという。同社は奈良県や滋賀県でも情報セキュリティクラウド構築を受託しており、複数の似た案件を受注することでコストを削減しているのではないかと推測されている。また、運用保守期間が10年と長いこと、その後の再受託の可能性なども勘案しての超低価格での落札になったようだ。
スラドのコメントを読む | ITセクション | ビジネス | IT | 政府
関連ストーリー: 愛媛県の電子入札システム、最低制限価格がソースに丸見え 2011年09月13日 会計検査院のシステム運用業務委託費が激減 2005年03月04日 富士通が「安値入札はもうやらない」と宣言 2002年01月22日 電子政府関連システム調達における安値落札の問題点 2001年10月16日