基準満たす原発は地元理解得ながら再稼働―菅義偉官房長官
2016年10月17日 22:31
菅義偉官房長官は17日の記者会見で、新潟県知事選挙で自民・公明の推薦候補が、日本共産党・自由党・社会民主党推薦の候補に6万票差で敗れたことについて、記者団に受け止めを聞かれ「地方の首長選挙なので、政府としてのコメントは控えたい」とした。
菅官房長官は「新潟県の皆さんが選んだ結果だった」とし「新知事の考えを伺いながら,適切に対応していくということに尽きる」とした。
共産など3党の推薦を受けて知事に選ばれた医師の米山隆一氏は東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に反対する姿勢を鮮明に打ち出して選挙を戦ってきた。原発再稼働が大きな争点になった選挙では、鹿児島県知事選挙に続いて、再稼働反対を掲げた候補が支持され当選した。
菅官房長官は原発再稼働については「何よりも安全が最優先。原子力規制委員会で再稼働の基準に適合していると認められた場合のみ、その判断を尊重して、地元のみなさんの理解を頂きながら再稼働していく。その考えに変わりはない」と語った。
ただ、原子力規制委員会の田中俊一委員長は「基準に適合しているかどうかを判断しているのであって、安全性を担保するものではない」と原子力規制委員会が安全性を保証しているものではないとの説明を繰り返している。(編集担当:森高龍二)