祝ノーベル賞受賞!アニメでSFに触れたい人におすすめの5作品をピックアップしました!

2016年10月11日 21:37

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

 SFって面白そうだけど、なんとなく堅いイメージがあってなかなか手を出せない――そう考えている方、いませんか? 確かにSFは洋画や海外小説のほうが目立っている印象を受けます。

 そのせいか、普段そういった映画や本に触れていない方には手を出しにくい分野かもしれません。けれど、日本のアニメにだってちゃんと面白いSF、あります。ここではSF初心者の方でも入りやすい、面白SFアニメを紹介しちゃいます。

■ロボットも可愛い女の子も楽しみたい人に ―『 楽園追放 -Expelled from Paradise- 』


 SFって難しそうな用語とか複雑ストーリーが出てきて重そう――という方でも安心。かっこいいロボットによる戦闘と、可愛い女の子の活躍を眺めているだけでも楽しいSFアニメ、それが『楽園追放 -Expelled from Paradise-』です。

 監督:水島精二、脚本:虚淵玄、主要キャラクターの声優は釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史という豪華すぎるメンバーが終結して作られたこの作品。シリーズ化されていないアニメ映画なので、気軽にサクッと見れてしまいます。

 物語の舞台はナノマシン技術の暴走によって文明が崩壊した地球です。人類の98%は肉体を捨て、データの身体を持ち電脳世界の中で暮らしているといういかにもなSFっぷりの世界観。そこに謎のハッカーやらロボット兵器やらと、中二心をくすぐられる要素があると思えば、可愛い女の子のお尻を全面に押し出してくるフェチ心を刺激しまくる描写もアリ。さらにさらに、高周波振動ブレードや共鳴弾頭ミサイル等、ロボアニメ好きも興奮させる武器を使った迫力のアクションシーンも満載。約一時間半の中にこれでもかという面白要素が詰め込まれた、贅沢すぎる一作です。

 映画としてはシリーズ化されていませんが、アニメ本編後の世界を描いたノベル版もありますよ。

■考察しながらアニメを観たい人に―『 PSYCHO-PASS 』


 今度は、考察のしがいがあるアニメです。

 こちらは2012年に一期、2014年に二期がフジテレビのノイタミナ枠で放送されたアニメです。劇場版も公開されています。簡単に説明すると、人々が管理され、精神の状態が数値かされた近未来を描くSFアニメです。様々なものが規制され、管理され、職業すら適正を判断し決められたものにつく世界。ガチガチに管理される代わりに与えられる平和。でもそれって、実際どうなの? と考えさせられるアニメになっています。

 考察のしがいがあるアニメとは言いましたが、天野明先生が原案を担当したかっこいいキャラクター達を眺めているだけでも楽しいです。中でも、槙島聖護という男性キャラクターが魅力的なんです!

 このアニメの世界には人間の心理状態を数値化した犯罪係数というものが出てきます。この数値が規定値を超えてしまうと、潜在犯と認定され社会から隔離されたり、始末されたりします。これによって事前に犯罪を犯しそうな危険人物を見つけ出すことが出来るわけですが、槙島聖護は殺人ですら数値を既定値オーバーさせることなく犯してしまうのです。まさに管理システムの欠点を指摘するような重要なキャラクターです。

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■『PSYCHO-PASS』面白かったよ~という人に―『ハーモニー』


 原作は伊藤計劃先生の長編SF小説で、第40回星雲賞(日本長編部門)と第30回日本SF大賞受賞を受賞しています。こちらもまた『PSYCHO-PASS』と同じく、管理された偽りの平和の裏側に触れていくストーリーです。『ハーモニー』より以前の世界を描いた『虐殺器官』の劇場アニメも今冬公開予定です。槙島聖護を彷彿とさせるようなキャラクターも登場しますよ!

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■『ソードアート・オンライン』が好きな方に―『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』


 数あるコナン映画の中でも独特の雰囲気を持った作品。19世紀のロンドンを舞台にした仮想空間の中に入り、ジャック・ザ・リッパーを追うゲームをプレイしていくというストーリーです。プレイされるゲーム自体は推理モノですが、仮想空間の中で死亡してしまうと、現実世界でも目覚めなくなってしまうというところはあの『ソードアート・オンライン』と共通する部分ではないでしょうか。こっちは最後の一人がゲームオーバーになるまでプレイヤーを生かしておいてくれるんですけどね。

 仮想空間内のイベントと同時に進行する現実世界での殺人事件も見どころポイントです。

■SFな世界にがっつり浸りたい方に―『攻殻機動隊』シリーズ


 脳から直接インターネットにアクセスする時代。内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」がテロや暗殺などの犯罪に立ち向かっていく様を描いた作品です。サイバー感が凄いです。これぞSFって感じの世界を堪能したい方にはぜひ見てもらいたいアニメです。

 でもでも、いざ見ようとすると漫画・テレビアニメ版・劇場版がそれぞれ複数存在していてややこしいんですよ、コレ。どこから見るべきか迷ったら、まずはテレビアニメ版から手を出していくといいでしょう。

 もしくは、手っ取り早くストーリーを知っていきたいという方には、総集編である『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』がオススメです。

 あにぶ koukaku-22-i『攻殻機動隊』「バトー&トグサ」使用銃器からキャラに迫る!http://anibu.jp/koukaku-gun-togusa-5370.html前回の記事では『 攻殻機動隊 』シリーズの主人公・草薙素子の使用する拳銃を取り上げた。今回の記事では、彼女と同じ『公安9課』のメンバー、バトーとトグサの二人が使う拳銃に迫っていこう。タフ&パワフル “バトー”●使用拳銃『GHOST IN THE SHELL(以下、GIS)』...

 以上、アニメでSFに触れたい人に薦める5作品でした。

 文:星崎梓

(あにぶ編集部/あにぶ編集部)

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