【注目銘柄】フルキャストホールディングスは年初来高値更新してフシ突破、16年12月期2桁増益予想
2016年10月11日 16:02
■15年7月高値を目指す展開
フルキャストホールディングス<4848>(東1)に注目したい。16年12月期2桁増益予想である。事業環境は良好で通期予想に増額余地がありそうだ。株価は年初来高値を更新してフシ突破の形となった。上げ足を速めて15年7月高値を目指す展開だろう。
■通期予想に増額余地
16年12月期通期の連結業績予想は売上高が前期比9.0%増の246億50百万円、営業利益が同14.5%増の26億30百万円、経常利益が同21.3%増の26億30百万円、純利益が同16.4%増の20億54百万円としている。主力サービスのアルバイト紹介およびアルバイト給与管理代行が順調に推移し、警備事業も伸長する。業務効率向上も寄与して2桁増益見込みだ。
第2四半期累計(1~6月)は前年同期比14.1%増収、同24.7%営業増益、同44.3%経常増益、同69.0%最終増益と計画超の増益となり、通期予想に対する進捗率は売上高48.7%、営業利益46.9%、経常利益51.0%、純利益52.6%と順調だった。高水準の有効求人倍率や新規求人数の増加など事業環境は良好であり、事業領域拡大戦略やM&A効果も寄与して通期増額余地がありそうだ。
なお東京証券取引所が9月26日公表した「第5回企業価値向上表彰」において表彰候補会社50社に選抜されている。
株価は9月30日に903円まで上伸し、5月と8月の高値888円を突破して年初来高値更新の展開となった。10月6日には938円まで上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げ、900円近辺の上値フシを突破した形だ。上げ足を速めて15年7月高値1145円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)