政治資金パーティー領収書、統一的ルール作って頂いたら有り難い―高市早苗総務相

2016年10月11日 12:46

 国会議員の政治資金パーティーで会費を支払った際、主催者側から白紙の領収書を受け取って後、金額を書き込むなどの問題が稲田朋美防衛大臣や菅義偉官房長官ら閣僚のメンバーでも指摘された問題で、高市早苗総務大臣は記者会見で「私自身は平成26年9月に総務大臣に就任以来、2年1か月余り『特定パーティー』の開催は自粛しており、その間、国会議員の方々に白紙領収書を発行したことはない」とした。

 そのうえで「今回の件を受けて、国民の皆様の疑念を招かないよう、基本的に、私の事務所では国会議員の方々をお呼びすることのない取扱いにしたいと思っている」と語った。また「各党内で検討して、何か統一的なルールを作っていただいたらありがたい」と各党に、国民の疑惑を招かない対応策を求めた。

 一方で、指摘される事案が発生する背景について「他の議員からスピーチしてほしいと頼まれ、ご案内をいただくことが多々ある。出向いたパーティー受付で金額を確認し、金額を記入し、領収書を受け取るということはパーティー運営上、相当無理があるというのは理解できる」と語った。

 その一例で「同じ時間帯に国会議員が集中すること、主催者側も『何時何分から何分間、高市大臣のスピーチを』と細かく時間を組んでおり、一晩に2、3か所、綱渡りのように時間を守りながら飛び込んでいくというような中で、受付で時間を取るというのは相当難しいことかなと自分自身の経験から言える」と説明した。

 高市大臣は「あくまでも私の希望ですが、各政党で、それぞれの党内で統一して、どのように改善するかを考えていただけると大変ありがたい」とこうした領収書の問題解決策のアイデアを求めた。

 高市大臣は「お互いに国会議員同士は招待しあわないという方法もあるかもしれない。また、パーティーとしての会費金額以上は決して持参しないということで、その場で現金を支払っていただいて、定められた金額の領収書をお渡しするという方法もあるかと思う」とも提起した。

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