阿蘇山で36年ぶりの爆発的噴火、噴煙の高さは11,000メートルに

2016年10月9日 20:17

熊本県・阿蘇山の中岳第1火口で8日1時46分、爆発的噴火が発生した。噴火により1キロメートルを超える広い範囲に噴石が飛散した可能性があるとのこと(気象庁の報道発表資料YOMIURI ONLINEの記事毎日新聞の記事NHKニュースの記事)。 気象庁では同日1時55分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げている。阿蘇山で爆発的噴火が発生するのは1980年1月26日以来。また、南阿蘇村中松では火山性微動による震度2の地震が観測されている。火山性微動による震度2以上の地震を観測したのは1995年1月以来だという。 気象衛星で高さ11,000メートルの噴煙が観測されており、噴煙が風に流されて北東に広がっていることから西日本の広い範囲で降灰の可能性があるとして注意を呼び掛けている。噴煙が1万メートルを超える噴火は非常に珍しいといい、同規模の噴火は今後も発生する可能性があるとのこと。火口から2キロメートルの範囲では噴石や火砕流に警戒するほか、強風時には小さな噴石が2キロメートルを超えて降る可能性もあるため、風下では火山灰だけでなく小さな噴石や火山ガスにも注意が必要とのことだ。 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 日本 | 地球 | サイエンス

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