中国:9月外貨準備は328兆円に減少、3カ月連続のマイナス

2016年10月7日 13:03


*13:03JST 中国:9月外貨準備は328兆円に減少、3カ月連続のマイナス
中国の国家外貨管理局が7日発表した今年9月の外貨準備高は3兆1663億8200万米ドル(約328兆1900億円)と、3カ月連続で縮小傾向を示した。前月比で187億8500万米ドル(0.6%)減少し、2011年12月以来の低水準を記録している。縮小幅は8月の158億9000万米ドルを上回った。
アナリストらによると、米国の早期利上げ観測が強まったことで、中国からの資金流出が進んだ。また、10月1日付で国際通貨基金(IMF)の準備通貨「特別引き出し権(SDR)」に人民元が加わるのを前に、中国当局が元相場安定のための介入(米ドル売り)を行ったことも外貨準備の縮小につながったとみられている。
中国の外貨準備高は2014年6月に過去最高の3兆9932億1300万米ドルを記録した後、徐々に縮小している。海外への資本流出圧力が強まる中、15年12月には前月比で1097億米ドル減少し、過去最大の落ち込みを記録した。

【亜州IR】《ZN》

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