sacai 2017年春夏コレクション - フレアラインの新生ユニフォーム
2016年10月6日 20:26
サカイ(sacai)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2016年10月3日(月)に発表された。
今シーズンの解体・再構築の対象は制服だ。会社員が着るスーツ、軍人が着るミリタリーウェア、こういったわかりやすいユニフォームをサカイ流にアレンジしている。
テーラードジャケットは、本来ライナーである光沢ある素材を表に出し、袖をカットオフ。ジレ風に仕立てたら、ラペルの部分に厚みある別生地をパッチワークしてアクセントを添えた。パンツは膝上で断ち切りスカートに。レースを幾重にもあしらいフレアに仕立て、本来の姿がわからないほどにフェミニンに転身させる。
スーツと名コンビであるストライプシャツは、ブルー&ホワイトのオフィス仕様のイメージを溶かし、レース刺繍やバックスタイルのカッティングなどでドレスへと昇華させる。ストライプの模様は太くはっきりと、インナーにはシースルー素材を忍ばせた。
元々ワークウェアのアレンジが得意なブランドであるが、今季は迷彩柄が全面を覆う、より男性的なミリタリーを原点としている。肌が透けるシースルー素材をベースにして軽さを持たせ、肩章は残しながらも袖は斜めにして女性らしく。エレガントなスカーフとのコーディネートも新鮮だ。
これらの新生ユニフォームに混じり合うのは、馴染みのあるトレンチコートやサイドライン入りのジャージトップス。どれもバックスタイルは膨らみを持たせてエッグ形に、さらにギャザーやビッグアーム(袖)などで、曲線を強調させている。ロゴTシャツはシフォンとミックスしてカジュアルさをぬぐい取り、千鳥格子と合わせてワンピースへと変化。デニムスカートは、ローエッジにも関わらずプリーツとドッキングさせて快活さを中和した。
なお、ランウェイではサカイ初のバッグコレクションがデビュー。ショー当日の2016年10月3日(月)より、パリ・コレットにて先行限定発売され、日本では12月より順次展開予定だ。