エンポリオ アルマーニ 2017年春夏ウィメンズコレクション - ブランド初パリでのランウェイショー
2016年10月4日 07:35
エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)が、本国イタリアを飛び越え、フランス・パリへやって来た。ブランド初となるランウェイショー、2017年春夏ウィメンズコレクションを2016年10月3日(月)に開催した。
これまで社屋のシアターでコレクション発表を行ってきた、ブランド。今回は、パリの旗艦店とエンポリオ・アルマーニ カフェの改装に伴い、開催場所を見直したという。しかし、会場は完全にジョルジオ・アルマーニ仕様。鏡面張りのブラックランウェイ、一つひとつのシートについたナンバー、その節々にジョルジオのDNAが宿っている。新たな取り組みとして、アリーナ状の空間を駆使したビジュアル演出を実施。ランウェイを歩くモデルを全身・バストアップ・ディテールなど3方向から捉え、巨大スクリーンに映し出した。
始りは、ブランドらしいクラシックなスタート。ジャケットオンパンツのスタイルが続いている。上半身はおへそが見えるくらいのショート丈、またボトムスもクロップド丈に整えて快活な印象だ。インナーにはボウタイブラウスやシースルートップスなど、フェミニンで軽さのあるものをマッチ。ブラトップやバブーシュ、ウエストバッグなどの差し込みもモダンで若々しい印象だ。
シーズンアイコンは象。可愛らしくてポップ…とはちょっと異なるがエキゾチックな印象を持つもの。それらがドレスやハーフスリーブトップスの模様やストラップディテールとなり、はたまたバッグやシューズのデコレーションとなり、スター性と愛嬌をシーズンにもたらしている。
アニマルアイコンの起用は、とても斬新で革新的ではあるが、コレクションを支えるのはやはりジョルジオのこだわりとクリエイティビティにある。歩みを進めるほどに豊なドレープを描くシースルー素材、観る角度によって表情を変えるサテン地。また、ほうせレッド・パープル・ブルー、そして深みのあるグリーンといった、官能的でソリッドなカラーリングも、気品を保つ要素である。定番のテーラードスーツでラストを飾ったのも、ブランドガンにとっては嬉しい仕掛けだった。