『CEATEC JAPAN 2016』開幕。安倍首相出席し「CPS/IoT Exhibition」に熱が入る
2016年10月4日 16:21
一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の3団体で構成するCEATEC JAPAN実施協議会が主催する『CEATEC JAPAN 2016』が、2016年10月4日開幕した。10月7日までの4日間、千葉幕張メッセで一般公開する。
今年で17回目を迎えたCEATEC JAPANは、本年より、「IT・エレクトロニクスの総合展示会」から「CPS/IoT Exhibition」に大きく舵を切り、転換点を迎えたといえそうだ。未来を見据えたコンセプトや新しいビジネスモデルを発信する場として、ITと物理的なデバイスや機械を接続した高度システムを指し示すCPS(Cyber-Physical System)とあらゆるモノがネットで繋がるIoT(モノのインターネット)の「テクノロジーショーケース」に生まれ変わったというわけだ。
展示会場を先端技術の活用シーンごとに「社会エリア」、「街エリア」、「家エリア」、「CPS/IoTを支えるテクノロジー・ソフトウェアエリア」の4つに分け、将来的にCPSとIoTがどのようにライフスタイルを変えていくのかが体感できる構成になった。
テーマは「つながる社会、共創する未来」を掲げた。CPS/IoT時代は「つながる」ことにより価値が創出される社会とし、産業、技術、政策をつなぐことが、大きく変貌するCEATEC JAPANの使命だとしている。そのため、業種や産業を超えた連携による事業創出や世界各国との政策連携なども含めた「つながり」を生み出す場をCEATEC JAPANは志向する。
開催前日の特別公開後、都内のホテルで開催されたオープニングレセプションには安倍晋三内閣総理大臣が冒頭で登壇。先般のG7サミットでドイツのメルケル首相との会談で、来年春にドイツ・ハノーバーで開催される欧州最大のIT(情報技術)見本市『CeBIT 2017』に日本が参加することに同意した件に触れ、「インダストリアル4.0を牽引するドイツと繊細な動きを実現するロボティクス分野でリードする日本の技術力が融合することになる見本市『CeBIT』に、日本の第4次産業革命の主役であるCEATEC参加企業の皆さん、私と一緒にハノーバーに行こう」と熱を込めて呼びかけた。
CEATEC JAPAN 2016には、昨年比22%増となる648社/団体が出展。来場者数は4日間の会期中15万人を見込む。(編集担当:吉田恒)