尖閣に自衛隊配属「考えていない」―稲田防衛相
2016年10月4日 10:54
稲田朋美防衛大臣は3日の衆院予算委員会で「現時点で、尖閣諸島に自衛隊を配属することは考えていない」と答弁した。
稲田防衛大臣は「尖閣諸島を巡る状況は日々、緊張していると思う」としたうえで「6月には中国の戦艦が初めて尖閣に入ってきた。そういった状況を考えるといたずらにエスカレートさせるということではなく、しっかりと日本が東シナ海においても、力ではなく、法による支配を完結させていく。その姿勢をしっかり示していくことだと思っている」とした。
民進党の前原誠司元外務大臣から、稲田防衛大臣が過去に尖閣諸島の実効支配を強めなければとの考えを雑誌などで発言していたことを踏まえて質問があったのに対し、答えた。
稲田防衛大臣は「刻々変わっていく我が国を取り巻く安全保障上の環境に、何が最適かということを考えて、我が国の防衛に万全を尽くすということであり、わたしの考えが(過去の考えと)変わっているとか、変わっていないとか、そういう問題ではない」と強くけん制した。(編集担当:森高龍二)