稲田防衛相は8月15日なぜジブチに―民進・辻元清美

2016年10月1日 18:25

 終戦記念日の8月15日に稲田朋美防衛大臣が海賊対処にあたる自衛官らを激励するためジブチを訪ね、全国戦没者追悼式に参列できなかったことについて、民進党の辻元清美衆院議員が9月30日の衆院予算委員会で「追悼式を欠席するほど緊急性があったのか」と意地悪な質問を行った。

 先の大戦において亡くなられた方々を追悼し平和を祈念するため、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」を設けるとした1982年4月13日の閣議決定にもかかわらず、防衛大臣が参列せず、ジブチを優先したこと、この日の式典に参列しなかった防衛庁長官や防衛大臣は過去にいないこと、2015年のソマリア沖・アデン湾の海賊等事案発生状況(IMB年次報告)はゼロだったことなどから真意を聞きたかったそうだ。

 ただ、稲田防衛大臣がこの日に日本にいたとすれば、追悼式に参列されたのはもちろん、「自国のために命をささげた方に感謝の心を表すことのできない国家であっては、防衛は成り立ちません。これは日本という国家の存亡にまで関わることです」とする大臣だけに、靖国神社に参拝した可能性が高く、時の防衛大臣が靖国神社に、しかも、15日に参拝したとすれば、日韓関係、日中関係は悪化したにちがいない。「稲田大臣を靖国神社に参拝させないための指示ではないか」という憶測記事が事実であったとしても、政府判断はこの件においては賢明な判断だったと寛容な心でうけとめても良かったのでは。一番残念に思っているのは稲田防衛大臣だろう。稲田大臣は質問に「残念」と答弁した。(編集担当:森高龍二)

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