日米の注目経済指標:9月米雇用統計改善で12月利上げを織り込む展開に
2016年10月1日 15:01
*15:01JST 日米の注目経済指標:9月米雇用統計改善で12月利上げを織り込む展開に
10月3日-7日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
■3日(月)午前8時50分発表予定
○(日)日銀短観9月調査-予想は大企業製造業DIは+7、大企業非製造業DIは+18
参考となる前回(6月調査)実績は大企業製造業DIが+6、大企業非製造業DIは+19だった。9月調査については、外部環境に大きな違いはないものの、為替相場が円高方向に振れていることから製造業DIはやや悪化してもおかしくない。
■3日(月)午後11時発表予定
○(米)9月ISM製造業景況指数-予想は50.2
参考となる9月マークイット製造業PMIは51.4で8月実績を下回った。9月ISM製造業景況指数は急低下した反動で8月実績の49.4をやや上回ると予想されているが、新規受注は伸び悩んでおり、節目の50に届かない可能性がある。
■5日(水)午後9時15分発表予定
○(米)9月ADP雇用統計-予想は前月比+16.3万人
参考となる8月実績は前月比+17.7万人。20万人程度の雇用創出は望めないが、9月中の新規失業保険申請件数の水準を参考にすると8月実績に近い雇用増が期待できる。市場予想を上回る17万人程度の増加となる可能性がある。
■5日(水)午後9時30分発表予定
○(米)8月貿易収支-予想は-420億ドル
参考となる7月実績は-395億ドルで赤字幅は6月の-447億ドルから大幅に縮小。食品、飲料などの輸出が増加し、資本設備や携帯電話などの輸入が減少したことが貿易赤字縮小の要因。8月については輸出の伸びが期待できないことから、赤字幅はやや拡大する見込み。
市場予想は妥当な水準か。
■7日(金)午後9時30分発表予定
○(米)9月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+17.5万人、失業率は4.9%
参考となる8月の非農業部門雇用者数は前月比+15.1万人。9月については、新規失業保険申請件数のデータを参考にすると8月実績を上回る雇用増が期待できる。市場予想は妥当な水準か。失業率については労働参加率が伸び悩んでいることから、8月と同水準の4.9%になるとみられる。
その他の主な経済指標の発表予定は、5日(水):(米)8月製造業受注、6日(木):(米)9月チャレンジャー人員削減数、7日(金):(日)8月景気先行・一致指数。《FA》