展覧会「草間彌生 わが永遠の魂」国立新美術館で開催、過去最大規模の作品展示
2016年9月29日 18:10
展覧会「草間彌生 わが永遠の魂」が、2017年2月22日(水)から5月22日(月)までの間、国立新美術館で開催される。
世界を舞台に活躍し続ける前衛芸術家・草間彌生。その創作活動は、絵画、彫刻、コラージュ、インスタレーション、映像、パフォーマンス、ファッション、野外彫刻、さらには小説や詩に至るまで、様々な分野に及んでいる。
本展では、代表作の数々から貴重な未発表作品までを過去最大級の規模で展示。さらに、2009年から意欲的に取り組んでいる大型絵画シリーズ「わが永遠の魂」から、厳選した約130点を初公開する。初期から現在にいたるまでを余すところなく紹介し、天才作家はどのように歩み、現在何に取り組み、これからどこへ向かおうとしているのかを探る。
■初期作品~ニューヨーク時代
幼少の頃より絵を描くことが好きだった草間彌生。彼女は日本画を京都市立美術工芸学校で学び、故郷の長野県・松本市で創作活動を開始した。初期の作品は、1953年の≪太陽≫や、1949年≪残夢≫に見られるように、抽象的でありながら動植物、人間、天体、都市など、多岐にわたるモチーフをテーマに制作。生命感と宇宙的な広がりを感じさせるようなものが多かった。
日本での芸術活動に限界を感じた草間は、1957年秋に単身アメリカへ。翌年にはニューヨークに移住。そこで、巨大なカンヴァスを小さな網目状のストロークで埋め尽くした、中心も際限もなく、構成を排除したモノクロームのネット・ペインティングを発表し、高い評価を受ける。
オブジェやイメージによって空間を埋め尽くすインスタレーション、パフォーマンスなど、性や食品に対するオブセッション(強迫観念)を主題とした先駆的な作品を次々と創作していった。
■東京時代
体調を崩し、1973年に帰国した草間は、東京で入院生活を送りながら芸術活動を再開。絵画や彫刻、インスタレーションにおいては、水玉、ネット、男根状の突起などの従来のモチーフを大胆に再解釈し、具象的なイメージと組み合わせた色彩豊かな作品を生み出した。松本市美術館所蔵の≪かぼちゃ≫(1999年)は、その代表作といえる。
■体験型展示にも注目
ミラー・ルームは、無限に反復し増殖する世界。無数の小さな光が煌めく中で、鑑賞者自らが作品の一部になるような感覚を体験できる。
また、屋外展示場には水玉ガーデンも。カラフルに彩られた大小のかぼちゃ、にょきにょきと地面から生え出たような立体作品《命》など水玉柄の彫刻が並ぶ。これら作品は自由に写真を撮ったり、かぼちゃの中に入ったりして楽しめる。
■開催概要
【イベント詳細】
国立新美術館開館10周年 草間彌生 わが永遠の魂
会期:2017年2月22日(水)~5月22日(月)
休館日:毎週火曜日 ※5月2日(火)は開館
開館時間:10:00~18:00
※金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
■チケット情報
一般 1,600(1,400)円、大学生 1,200(1,000)円、高校生 800(600)円
※()内は前売り、または20名以上の団体料金。
※中学生以下無料。
※障害者手帳を持参者と付添者1名は無料。
※2017年3月18日(土)から3月20日(月・祝)までは高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
※前売券販売期間は2017年1月1日(日)~2月21日(火)。国立新美術館は1月11日(水)から2月20日(月)まで、2月22日(水)以降は当日券の販売。
■先行販売券(企画チケット)
・草間彌生トートバッグセット券(2,000セット限定) 5,000円(税込)
販売期間:2016年11月1日(火)~2017年2月21日(火)
※セブンチケット限定(売り切れ次第終了)。
内容:観覧券1枚とオリジナルトートバッグ(XLARGE/X-girlコラボレーション)のセット。
・草間彌生《南瓜》キーリングセット券 3,000円(税込)
販売期間:2016年11月1日(火)~2017年2月21日(火)
※セブンチケット限定(売り切れ次第終了)。
内容:観覧券1枚と草間彌生《南瓜》キーリング(本展限定カラー)とのセット。
・ミュシャ展とのセット観覧券 2,400円(税込)
販売期間:2016年11月2日(水)~2017年2月21日(火)
※オンラインチケット、ローソンチケットで販売。
内容:国立新美術館で2017年3月8日~6月5日に開かれる「ミュシャ展」との一般観覧券各1枚のセット。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:03-5777-8600