ReLIFE | Report 9 「リベンジ」【感想コラム】
2016年9月29日 16:24
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
…では、あらためましてこんにちは。もはや作品そのものよりED曲が話題を独占しているといっても過言ではないReLIFEですが、前回のオンエアでEDテーマ曲のCDアルバム「MD2000 ~ReLIFE Ending Songs~」のCMが流れ、毎回どんな曲が使われるか楽しみだったのに…ワクワクを返せ!とお嘆きの皆様、ご安心ください。
奪われた楽しみは半分以下です!!
というのも、西暦2000年前後のヒット曲ってだけじゃなく、メロディや歌詞が各回のストーリーにちなんだ曲を選んでるっぽいのです。
つまり、ED曲が全部分かっちゃっても、その曲のどこがストーリーにちなんでいるのか推理する楽しみはまだ奪われてません。選曲理由が公表される様子もないので、百人分のネタバレを見ても大丈夫!皆様なりの解釈をお楽しみください。
余談ですが、それを踏まえてEDを視聴すると、新太が学生時代に録りためた曲の中から、今日の気分はこれだなって、MDを再生してベランダで聴いているように見えてきませんか?
さらに、TOKYO MXで観ている私は、ED終盤で新太が部屋に入るとき、新太は「あ、そろそろジョジョが始まる時間だ」と考えてるような気がするんですけど、いかがでしょうか?
ともあれ、それぞれの曲を懐かしく思い出す皆様は、すでに全曲CDなどをお持ちかと思いますが、もう一度聴こうと思ったとき、自宅や実家の押し入れなどを探す手間を考えると、MD2000を買っちゃったほうが経済的かつ(実家まで車を使う場合に較べ)エコかもしれません。
MD2000 ~ReLIFE Ending Songs~
アラサーならきっとどこかで聴いたことのあるヒット曲、各種取り揃えてます。ちなみに、ジャケットのイラストはMDですが、商品はCDです。曲の途中で強制終了しないHOT LIMITなどを心ゆくまでご堪能ください。
もちろん、初めて聴いたという皆様も、カラオケで唄えば先輩・上司からの喝采を期待できるかも…ただし、先輩・上司の十八番を奪って人間関係がこじれても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この記事は自動的に消滅…しません。
※今回のReLIFEコラムでご注意頂きたい事
この記事には、人命に関してセンシティブな表現が含まれています。なるべく遠回しに書いたつもりですが、身近な人を不幸な形で亡くされ、悲しみから立ち直っていないかたは「前からハグ」の節を読み飛ばしていただくことをおすすめします。
■ひとり足りない
昼休み、玲奈が不在のため、ほのかと千鶴は2人で学食へ。千鶴は、ほのかのあからさまに泣きはらした顔を見て、そうとは気づかず、ブサイクだの目がおかしいだの、ナイフみたいにとがって聞く者を皆傷つける言葉を放ちます。
千鶴のキテレツな推理に乗っかって、寝てる間に両目を虫に刺されたとごまかしました。
ほのかが千鶴に、頭が良すぎて周りを滅ぼしたことはないかと、遠回しに自分の悩みを相談すると、千鶴は意味が分からないと答え、不思議そうにほのかを見つめます。
一方、玲奈は足を引きずりながら職員室に入ってきました。天津先生に、病院で全治2週間と診断されたこと、部活を引退することを淡々と伝え、先生が呼び止めるのも無視して職員室を出ていきました。
ほのかは教室でも気まずくて、放課後になっても玲奈に声をかけることができず、ひとりで部活に行ってしまいます。
その様子を見ていた犬飼は、玲奈をほのかの前に引きずり出して謝らせようとしますが、朝地に引き止められます。朝地は、自分で何とかするってほのかから聞いただろうと犬飼に言い聞かせます。
犬飼はぶつくさ言いながらも、朝地の言う通り任意同行をいったん保留しました。態度は横柄だけど、素直で、根はいいヤツみたいです。
■お姫様抱っこは無理だけど…
玲奈と大神は教室で居残り勉強を始めます。新太は大神再試塾の誘いを断り、気を利かせたつもりで帰ってしまいます。そして教室は、玲奈と大神の2人きりになりました。
玲奈は足を引きずる姿を誰にも見られたくなくて居残りしてたのですが、運がいいのか悪いのか、大神と帰るタイミングが一緒になってしまい、何とかして大神を先に帰そうとします。
大神が、いつも以上につっけんどんな玲奈をなだめながら手を取って立たせようとすると、玲奈がよろけて2人ともしりもちをついてしまいました。
震える声で放っとけと強がる玲奈に、大神は、泣いてる女子を置き去りにできないと、昇降口まで玲奈をエスコートします。
大神の肩につかまって階段を降りながら、玲奈は大神にカバンを投げつけたり、前回保健室でほのかに八つ当たりしたことを思い出し、自己嫌悪に陥ります。
その様子を杏がちゃっかりノゾキ…じゃなく見守ってました。任務を終えて帰還する際、夜明に電話して、新太が、本人の知らない所で進展している状況にどう動くのか、そもそも気付くのかと話し合います。
■復活のぼっち飯
千鶴は1人で昼食をとりながら、スマホで検索サイトに「友達 様子 おかしい 対処法」と入力…第5話で人付き合いに正解はないって新太から聞いたはずなのに、もしかしてオーバーヒート後に脳がリセットされた?と思ったら、検索実行せずに入力を消去しました。
ともあれ、ここ1か月毎回一緒に食事していた友達が2人とも離れ離れになって、さすがのコミュ障JKも異変を察知した模様です。
新太もようやく周囲の様子がおかしいと気付きました。会社員時代の職場の険悪な雰囲気と、新人教育係の先輩女性からあまり踏み込むなと言われたことを思い出して、表情を曇らせたとき、千鶴からLIMEでHELLO♪のネコスタンプに続けてメッセージが届きます。
■猫スタンプDDoS攻撃
千鶴からのメッセージは、相談事があって、部屋の前まで来たから話を聞いてくれという内容でした。
部屋の前?ナニゴト?と、わけが分からずスマホを凝視してなかなか出てこない新太に業を煮やしたのか、千鶴は高橋名人並みの連打でネコスタンプを新太に送りつけます。
新太が慌ててドアを開けると、本当に千鶴がいました。シングルおさげと私服のせいか、学校のときとはちょっと違った雰囲気です。新太が電話で済んだのではと聞くと、今まで電話相手などいなかったから、その発想に至らなかったのだとか。さすがぼっち女王、期待を裏切りません。
■前からハグ
千鶴の相談事は玲奈とほのかについてでした。新太は千鶴に何か知らないかと問われて知らないと答えつつ、千鶴が直接玲奈やほのかに直撃レポートせず、空気を読んで新太に相談しに来たことを評価します。
千鶴は、自分のことならまだしも、感情がバカな自分のせいで友達の仲を壊すわけにはいかないと前置きして、去年の出来事を語り始めました。
クラスでいじめが行なわれていて、千鶴が介入した結果、事態は悪化し、いじめられていた生徒は転校してしまったのだそうです。
新太は、千鶴の話とまったく同じ状況だった会社員時代を回想し、去年の学校の話に置き換えて千鶴に話しました。
千鶴が、その人はその後どうなったのか尋ねると、新太は再びフラッシュバックに襲われます。会社のとある部屋の扉を開けると、中は暗くてよく見えないのですが、画面手前に揃えたパンプスらしきものが…
首に手を当てて硬直している新太の顔を千鶴が覗き込むと、新太の目には、シングルおさげの千鶴と女性の先輩社員がオーバーラップして映り、思わず千鶴を抱きしめながら、先輩に謝ります。
千鶴は…異性に抱きしめられて我を失ったのか、色恋も含めた感情がバカだから男子が女子を抱きしめることの意味すら理解できないのか、ただ目をパチクリさせてます。
謝られる覚えはないという千鶴の声で我に帰った新太は、土下座で千鶴に謝りました。
■リベンジーー、ファイ、オーーー!!
千鶴は、玲奈とほのかがこのまま疎遠になってしまうのはイヤだと、いつも通り冷静な口調ながら、(他人に興味がないと断言していた)第5話までは考えられなかったセリフを口にします。
新太も、玲奈とほのかの件については千鶴と同じ気持ちですが、千鶴より重大な過去の失敗から、この問題に踏み込むのをためらっています。
千鶴は一緒にリベンジ…友達の仲直りを手助けしないかと申し出ます。失敗を恐れて逃げていたら何も変わらないし、失敗を経験したからこそできることもあるはずだから、過去の自分たちにリベンジしようと、自分にも言い聞かせるように想いを綴ります。
千鶴が差し出した手に新太が自分の手を重ねると、千鶴は唐突に、円陣を組んで気合いを入れるが如く、ファイ、オーーー!!と声を上げてドヤ顔をキメました。
このシーンでは、第5話でも使われたハモンドオルガン風のBGMが再び流れます。第5話では誤解から和解に、今回は不安から決意に、物語の転機となる場面にピッタリです。
■すぐやる課 出動(残業手当なし)
ほのかがイマイチ浮かない顔で部活の居残り練習していると、新太と千鶴が事情聴取しに来ました。その直後、朝地と犬飼がほのかを迎えに行くと、当然バレーコートにほのかの姿はなく、部室へ向かうと、中からほのかと千鶴の話し声が聞こえます。
ほのかは、高校最後の大会に玲奈と出場したいけど、自分のせいで玲奈にけがを負わせてしまい、自分から玲奈に声をかけづらいと話しています。
それを部室の外で聞いた犬飼は、玲奈を部室の前まで強引に連れてきます。水曜どうでしょう時代の大泉洋さんだったら、これは拉致だよ、家に帰してくれよぉとゴネるのは間違いないでしょう。
玲奈に付き添っていた大神も含め、4人で部室の出入口前で聞き耳を立てると、ほのかが高校でバレーをやるつもりはなかったと本音を語り始めました。
■ReLIFE Report 9 ED
今回のEDは、the brilliant greenの「There will be love there -愛のある場所-」(’98年リリース)です。
希望に満ちた曲調と「大きな曲がり角を曲がったなら、走り出そう、とまどうことはもうやめて」「その先に何があるのかは分からないけど、そう、強くあるために」「全てに立ち向かう強さを下さい」といった歌詞から、新太と千鶴が過去の失敗にリベンジを決意する様子を連想します。
さらに、LOVEを「友情」と解釈すれば、サビの部分では、引っ込みがつかなくなった玲奈をほのかが信じて待っているイメージも浮かぶと思います。
差し替えイラストには、のびのびと部活を楽しんでいた頃のほのかと玲奈が描かれています。2人の関係が大会までに修復して、イラストのように高校最後の試合を思う存分楽しんでほしいと願わずにはいられません。
There will be love there -愛のある場所-
この曲を収録したアルバム「the brilliant green complete single collection ’97-’08」には、他にもヒット曲が満載です。
■ReLIFE | Report 9 「リベンジ」のあとがき
クラスメイトで席も近かったのに、今まで新太たちとほとんど接点がなかった朝地と犬飼が、ほのかと玲奈のトラブルをきっかけとして仲間に加わりました。といっても、まだ玲奈組とほのか組に分かれていて、OP映像のような一体感はなさそうですが…
ともあれ、こんなに心配してくれる仲間がいて、玲奈もほのかも果報者です。
そして、やっとOP出演キャラが勢揃い…と思ったら、夜明と杏の姿が見えません。でも、きっとどこかで盗聴していることでしょう。
(あにぶ編集部/anIORIent asst.)
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