「気に入ったらお金を払う」という依頼を拒否しよう、というPRビデオ
2016年9月29日 16:29
あるAnonymous Coward 曰く、 近年海外の広告デザイン業界では「スペックワーク(SPEC WORK)」といういわゆる「気に入ったらお金を払うよ(気に入らなければ払わない)」という類の依頼が問題となっているらしいのだが、カナダの広告代理店がそんな風潮にNOと言おうという面白いPRビデオを公開したそうである(日本語解説記事)。
このビデオは、スペックワークを求めるクライアントが額縁屋や建築家、トレーナー、カフェ定員、料理人に仕事を依頼するというものなのだが、「一杯コーヒーをいただいてそれを気に入るかどうかまず検討したいので、スペックワークで一つください」「スペックワークで朝食を作ってほしいんだ。もし私が気に入ったら、レストラン集に掲載して……」などと声をかけては、「世界中どこでも通じるルールを教えてやる。まずお金を払って、それから食べるんだ」「君にトレーニングを教えると言う事は、僕の『知的財産』を与えるということだよ?」などと断られるという、この問題を他の業界に一般化したものとなっている。
ビデオだけ見るとこのクライアントはとても非常識に見えるが、広告デザイン業界では現在もこのような依頼が横行してしまっているという。ビデオを作成したZulu Alpha Kilo社は5年前からスペックワークを断り続けているということで、「このやり方はもう誰にも良いことはないと思います」として、他のクライアントやデザイナーもNoと言う時だと語っている。
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