中国:「万達城」国内15カ所に拡大へ、低コストでディズニーに対抗

2016年9月29日 09:12


*09:12JST 中国:「万達城」国内15カ所に拡大へ、低コストでディズニーに対抗
中国のコングロマリット、大連万達集団がこのところ、大型のテーマパークと組み合わせた複合商業施設「万達城」の建設を加速させている。すでに江西省南昌市と安徽省合肥市に開業しており、2020年までに国内で15カ所、国外でも3~5カ所を設ける計画だ。同集団の王健林董事長は、米ディズニーのテーマパークをライバルと名指しし、「低コストの建設・運営で圧倒する」と“宣戦布告”した。証券日報が27日付で伝えた。
「万達城」は屋外型のテーマパークやホテル、ショッピング施設、スポーツ施設、文化施設などを組み合わせた形で、1カ所目の「南昌万達城」が4カ月前にオープン。さらに9月24日、2カ所目の「合肥万達城」が開業した。
「合肥万達城」はこのほど開業した第1期部分だけで面積が160ヘクタール。観光・文化関連の建設投資額が240億人民元(約3610億円)だというが、テーマパーク部分のみでは20億人民元と低コストに抑えた。面積は東京ドーム8.5個分の40ヘクタールで、安徽省に伝わる「徽文化」をテーマにした33の中華風アトラクションが並ぶ。
王董事長は「同じ面積のテーマパークだとすれば万達城の建設コストはディズニーランドの8分の1。管理コストも5分の1以下だ」と語り、市場競争力の強さに自信を示した。「合肥万達城」全体で、年間来客数は延べ2000万人を見込んでいる。

【亜州IR】《ZN》

関連記事

最新記事