中国:公安局内で男性死亡、遺族が賠償金4800万円要求
2016年9月28日 13:38
*13:38JST 中国:公安局内で男性死亡、遺族が賠償金4800万円要求
吉林省吉林市の公安局内で発病し、その後搬送先の病院で死亡した男性の遺族が当局に対し、死亡に至るまでの詳しい経緯の説明を求めている。遺族は当局に対し、300万人民元(約4800万円)の賠償金を要求しているという。新文化報が27日付で伝えた。
男性(当時48歳)が死亡したのは2013年5月のこと。公安局の当時の説明によると、男性は公安局を訪れ、守衛に向かって「俺は公安の者だ。中に入れろ」とつかみかかった。守衛はすぐに110番に通報。その後も男性が暴れたため、救急車で病院に運んだところ、院内で死亡したという。
これに対して男性の遺族は、複数の疑問点を提起。「男性の身体に黒いあざが6カ所あった」という情報から、実際は公安局の建物内で殴られて死亡したのではないかとみている。遺体の返還を要求しても3年間返事がないため、死因を隠ぺいしようとしている疑いもあると指摘した。
こうした疑問に対して公安側は、「男性はすでに死亡しており、どこで死んだかはそれほど重要ではない。しかし、病院で死亡したことに間違いはない。疑問があれば病院で聞くべき」と回答。遺体の返還に関しては、「家族からの要求がなかっただけ。保存状況には問題ない」などと説明している。
【亜州IR】《ZN》