日銀金融政策とアベノミクスの連携

2016年9月27日 09:23


*09:23JST 日銀金融政策とアベノミクスの連携
 国際通貨基金(IMF)は26日、都内でセミナーを開催した。報道によると、アジア太平洋局アシスタントディレクターのリュック・エフェラールト氏は「アベノミクス」の評価について、「実績は十分ではない」と指摘した。「アベノミクス」の実績が出ていない要因として、同氏は賃上げが阻害されていること、金融政策が効果を発揮していないこと、財政再建に不確実性が強まっていることを挙げたようだ。

 エフェラールト氏は日本銀行が提示した金融政策の新たな枠組みを支持するとの見解を表明しており、「ガイダンスを明確にして、市場とのコミュニケーションを強めるべき」と指摘した。ただし、市場関係者の間からは、日銀の新たな金融政策が「アベノミクス」の再稼動につながるかどうか判断できないとの声が聞かれている。日銀の金融政策の主たる目標は2%物価の早期達成であるが、「アベノミクス」との連携を強めることによって目標達成が容易になるとの見方は少ないようだ。《MK》

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