ストリートファイターVのアップデートで追加された不正防止対策がルートキットのようだと批判される

2016年9月25日 20:34

カプコンが23日に配信した「ストリートファイターV」のPC版アップデートがルートキット/マルウェアのようだと批判され、翌日にはロールバックする事態になっている(Ars Technicaの記事Polygonの記事The Registerの記事)。 カプコンのWebサイトでのアップデート告知には「セキュリティの強化を行いました」としか説明されていないが、Steamコミュニティの告知ではチート防止およびゲーム内通貨やコンテンツの不正取得防止のためのアンチクラックソリューションが含まれると説明されている。 この「ソリューション」はカーネルレベルで動作するドライバーを使用し、ゲーム起動時に改変をチェックするものだ。しかし、このドライバーについて、初回登録時にランダムな名前が割り当てられる、基本的なセキュリティチェックが行われない、SMEPを一時的に無効化するといった問題が指摘される。また、Webサイトで説明されている「ゲーム起動時に告知ウィンドウが毎回表示されるようになります。」というのはUACのウィンドウのことだったようだ。 これによりゲームを起動できなくなったユーザーもいるようで、苦情が寄せられる結果となる。カプコンはアンチウイルスソフトウェアやDEPによりブロックされている可能性もあるとして、「StreetFighterV.exe」をアンチウイルスソフトウェアやDEPの除外リストに入れるという回避策をブログで紹介していたが、最終的にはアンチクラックソリューションを除去したアップデート24日にリリースすることとなった。 スラドのコメントを読む | YROセクション | セキュリティ | DRM | ゲーム

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