日米の注目経済指標:8月米PCEコア指数で年内利上げの可否を見極める

2016年9月24日 14:49


*14:49JST 日米の注目経済指標:8月米PCEコア指数で年内利上げの可否を見極める
9月26日-30日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■26日(月)午後11時発表予定
○(米)8月新築住宅販売件数-市場予想は59.7万戸

参考となる7月実績は65.4万戸、前年同月比+31.3%で市場予想を大幅に上回った。8月については7月に急増した反動で販売件数は減少する見込み。ただし、販売価格の中央値は7月実績の29.46万ドルをやや上回る可能性があり、新築住宅市況は当面順調とみられる。

■28日(水)午後9時30分発表予定
○(米)8月耐久財受注-予想は前月比-1.1%

参考となる7月実績は、民間航空機・部品の大幅増加によって前月比+4.4%の大幅な伸びとなった。ただし、輸送関連を除く受注は同比+1.3%。8月については、7月の大幅増加の反動で全体の受注はやや減少する見込み。

■30日(金)午前8時30分発表予定
○(日)8月全国消費者物価コア指数-予想は前年比-0.4%

参考となる7月実績は前年比-0.5%で市場予想と一致した。宿泊料などの伸びが鈍化したことが要因とみられる。8月については物価の基調に大きな変化はみられず、前年比マイナスの状態が続く。なお、食料、エネルギーを除く総合指数(いわゆるコアコアCPI)は7月実績の前年比+0.3%をやや下回る見込み。

■30日(金)午後9時30分発表予定
○(米)8月PCEコア指数-予想は前年比+1.7%

米金融当局がインフレ目標の基準とするPCEコア価格指数の7月実績は前年比+1.6%で予想通りだった。消費者物価指数は2%台前半で推移しており、この状況が続けばPCEコア価格指数も2%水準に接近していくものとみられる。8月については家賃の上昇が続いていることから、上昇率は7月実績をやや上回る可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、27日(火):(米)9月消費者信頼感指数、29日(木):(米)4-6月期国内総生産確定値、30日(金):(日)8月失業率、(日)8月鉱工業生産、(米)8月個人所得・支出、(米)9月シカゴPMI。《FA》

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