臨時国会ではTPP、駆けつけ警護、年金が争点― 民進・山井和則氏

2016年9月23日 09:18

民進党の山井和則国対委員長は21日、記者会見し、26日召集される国会でのポイントについて「TPP、年金、南スーダンの駆け付け警護」の3点をあげた。

 山井委員長は「TPPに関しては20日の安倍晋三総理とクリントン米国大統領候補との会談で同候補からTPPには反対という意向が直接伝えられていると聞いている。米国大統領の有力候補が反対と言っているなかでは再交渉の可能性もある」とし「米国のそうした意向も日本での国民の納得も無視し、今、TPPの審議を前のめりで進める必要はないと考える」とした。

 また「TPPの交渉経緯が明らかになっていないのみならず、関連してもうひとつの問題が出てきている。国内に安いコメは入っていないと農林水産省は発言していたが、実際には補助金を出して安いコメを流通させていたというコメの価格偽装問題が明らかになってきている。TPP交渉の大前提が崩れることになるので、23日にコメ価格偽装調査チームを立ち上げ、徹底的に解明していきたい」とコメ問題に切り込む姿勢を明確にした。

 また南スーダンPKO活動の次期派遣部隊への「駆け付け警護」付与については「戦後71年間、自衛隊員は1発の弾丸を打ったことも、銃撃戦をしたことも、自衛隊員が任務のなかで死傷したこともなかったが、安保法によって12月から『駆け付け警護』という新任務がスタートする。ことによると銃撃戦に巻き込まれ、自衛隊の方々にリスクが及ぶかもしれないという懸念がある。このことは非常に重要な問題だ」と国会での徹底議論を示唆した。(編集担当:森高龍二)

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