熱血アニメ列伝その15 最高だよ!兄さん!『 宇宙の騎士 テッカマンブレード 』

2016年9月22日 12:51

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

 九月も後半に入って、かなり涼しい日が増えてきましたね。でも、まだまだ暑い夏の余韻が「熱い」アニメを俺に見せる!な感じで、今回も物凄く熱いアニメを、ニュース的な意味も含めて行ってみましょう♪

 今回、取り上げるのは1992年に放送された『宇宙の騎士テッカマンブレード』です。

 以前、こちらでも扱った『赤い光弾ジリオン』を手がけた「タツノコプロ」さん制作の、SFヒーローアニメ。まずは、いつもの通りあらすじから行くぞ、ペガス!(どこからか響く「ラーサー」の声)

■絶滅間近な地球に舞い降りた天翔ける騎士! テッカマンブレード のあらすじ


宇宙の騎士 テッカマンブレード

画像引用元:youtube.com

 連合宇宙歴192年。人類に恩恵をもたらす事を期待して作られた、軌道エレベーターとそれに接続されて地球を一周する巨大建造物の基地「オービタルリング」。そこに謎の侵略者「ラダム」が飛来。

 またたく間に、このオービタルリングはラダムに占領されてしまいます。そして、オービタルリングに設置された、本来は地球を外部からの攻撃から守る為のレーザー兵器で、地球は壊滅的なダメージを受けてしまいます。

 更に、そこに侵略者ラダムの尖兵「ラダム獣」が地球に次々と降下。街を破壊し、地球を思うがままに蹂躙していきます。ラダム獣は破壊活動を終えると、地中に潜り込み、己の体を「ラダム樹」に変態。

 そのラダム樹から排出される胞子で、地球の姿は別の星のように変えられていきます。地球は、もう滅びの道を歩むしかないのか……?

 そんな状況のある日、オービタルリング上で、激しい戦いを繰り広げる謎の二つの存在。その一つがもう一つの攻撃を受けて、地球上へと落下していきます。

 落下地点の近くで、ラダム樹の調査を行っていた「外宇宙開発機構」のメンバー、アキとノエル。彼らは、落下地点で一人の青年を発見。発見後すぐに気絶したその青年を保護し、「外宇宙開発機構」の基地に連れていきます。

 その青年はひどい怪我を負っていましたが、目覚めると「スペースシップを渡せ!」と基地のメンバーを脅し、地球上で唯一残っていたスペースシップ「ブルーアース号」を強引に奪い取って宇宙へと飛び出します。

 ブルーアース号は、オービタルリングに接近。ラダム獣が迫り、危機的な状況に。発進前に何とか乗り込んだ、アキとノエルも恐怖に慄きます。そんな状況を作り出した青年をノエルが「デンジャラスボーイ=Dボゥイ」と名づけます。

 アキとノエルがDボゥイに「どうするのか?」と問い詰めると、彼は機外へと出ていくと言い出します。

 呆気にとられる二人を尻目に、ブルーアース号の船外ハッチの中で叫ぶDボゥイ。

 「テックセッター!!!」

 Dボゥイが手にしていたクリスタルと同じ形の光に包まれ、彼は宇宙へと飛び出し、宇宙を翔ける騎士のような姿に変身します。そう、その姿こそ「宇宙の騎士テッカマンブレード」!この作品のヒーローです。

 テッカマンブレードは、地球上の兵器がまるで役に立たないラダム獣を、次々と撃破。こうして、テッカマンブレードと、侵略者ラダムの壮絶な戦いが始まったのです。

■過酷な運命の中でもがきながら戦う男!Dボゥイの生き様が熱い!


 『宇宙の騎士テッカマンブレード』のあらすじ、いかがだったでしょうか?

 絶望的な状況の地球が一人のヒーロー(及び、その所属する団体)が救う、というある意味超王道なストーリーではありますが、他の作品と一線を画す作風となっている要素が、このテッカマンブレードにはあります。

 それは、主人公の「Dボゥイ」の「あまりにも過酷な運命」の中で、彼が戦う、というストーリー展開です。

 ネタバレになるので、あまり多くは書けませんが、Dボゥイが何故テッカマンになったのか?

 そして、物語が進むと出てくる敵側のテッカマンの正体(元々、この作品のテッカマンシステムはラダム側の技術)などには、その「過酷な運命」が大きく関わってきます。

 特に敵側のテッカマンの一人「テッカマンエビル」との、壮絶な関係は必見です。

 その他にも、Dボゥイには数々の困難が、戦いの中起こっていきます。この手のアクション要素の強い作品の中で、Dボゥイほどのひどい目に遭っているキャラクターはあまり見た事がありません。

 しかし、そんな苦境にありながら、彼の「ラダムを絶滅させ、地球を守る」という思いの強さは折れる事がありません。

 そんなまさに「不屈の闘志」を持つ、Dボゥイの姿は、見る者を熱くさせるでしょう。テッカマンブレードの「熱血」ポイントは、まさにここと言って良いと思います。

 その他にも、タツノコプロ作品の王道展開の「敵側兵器に対抗し得る唯一の存在」という設定は、ブレードの中では特に顕著に出ている特色とも言えます。

 テッカマンブレードは、サイズ的には人間とそう大差ないほどの大きさしかありません。にも関わらず、このブレードに勝てる架空の兵器(あるいは戦闘能力を持つ存在)は恐らくあまり無いでしょう。

 少し、このテッカマンについて説明しておきましょう。

 ラダムが開発した「テッカマンシステム」は、知的生命体を捕捉、ラダム樹により改造、外骨格をシステムボックスによって形成させ、単体での強力な戦闘能力を有する小型人型兵器とするモノです。

 分類的には、パワードスーツの一種と言えるでしょう。と、同時に生体兵器の一種でもあると言えます。

 格闘戦、遠距離攻撃、広範囲攻撃、全てを兼ね備える高い攻撃能力。更に、反物質兵器が実現されているこの世界においても、それに耐えうる防御能力をブレードは有しています。

 この人型サイズという小ささでありながら、比類なき戦闘能力を持っているヒーロー、というのも、間違いなく「熱い」要素の一つと言えると思います。

■テッカマンブレード の魅力の一つは「子安武人」さんの怪演にあり!


宇宙の騎士 テッカマンブレード

画像引用元:youtube.com

 前項でブレードの熱いポイントを語りましたが、この作品にはもう一つ、出演声優さんの一人「子安武人」さんの怪演というポイントが存在します。

 子安さんの演じるのは、敵側テッカマンの一人「テッカマンエビル」。Dボゥイの双子の弟という設定で、Dボゥイに対して、憎しみと愛情を同時に持ち、その事がキャラクターに異常性を持たせている原因ともなっています。

 そして、そのキャラクター性の異常ゆえ、子安さんの演技は作品の中で、かなり暴走しています。

 今回のタイトルの中にある「最高だよ!兄さん!!」は、エビルの台詞の一つでもあり、「ブレードファン」なら誰でも知っていると言えるぐらいの、ある意味象徴的な台詞とも言えるのです。

 この台詞がどんなシチュエーションで、そしてどんな風に発せられているのかは、実際に見た時のお楽しみ、と言ったところですが。

 もし、今回のコラムでブレードを見る事に興味を持った方が、見る時の一つのポイントにして欲しいところです。

■2016年10月からキッズステーションにてHDリマスター版が放送開始!


 さて、『 宇宙の騎士 テッカマンブレード 』の魅力をいくつか語ってきましたが、やはりこれは実際に見て欲しい作品の一つです。

 配信などで、見る事も出来ますが、CSの契約をしている方には、一つニュースが先日飛び込んできました。

 今年(2016年)10月より、CS放送局の一つ「キッズステーション」にて、この『宇宙の騎士テッカマンブレード』のHDリマスター版の放送が決定したのです!

 10月3日、21時30分より放送が開始されるので、このコラムで興味を持った方は是非、見てみてくださいね!

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(あにぶ編集部/あすかつぐよし)

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