深セン・香港「相互乗り入れ」、11月17日スタートが有力
2016年9月21日 10:50
*10:50JST 深セン・香港「相互乗り入れ」、11月17日スタートが有力
深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)開始がいよいよ目前に迫ってきた。本土メディアの澎湃新聞は20日、一部ブローカーの見解として、同取引が11月17日にスタートするとの見通しを報道。これは2年前に、既存の上海・香港間取引が開始されたのと同じ日付だ。また、取引スタートに向けた準備作業は順調に進んでいるもようで、上海証券報によれば、深セン側では10月に取引システムのシミュレーションテストを実施する予定。11月上旬には証券各社が準備作業を終える計画という。
一方の香港側では、10月末から11月初めにかけてシステムのテストを終える見込み。香港交易所(香港証券取引所:388/HK)の李小加CEO(最高経営責任者)が20日、地元メディアに対して見通しを示した。
深セン・香港間「相互乗り入れ」の開始時期をめぐっては、中国証券監督管理委員会の高官は8月末の時点で、「11月中旬から下旬にかけて」と発言している。
相互取引の拡大をにらみ、足元では既存スキームを通じて上海から香港への資金流入が加速している状況だ。香港メディアによると、8月9日から昨日(20日)までの31営業日連続で上海→香港の買い越しが継続。20日の買い越し額は43億4000万人民元(約662億円)に達した。割安な香港株に資金が流れている格好で、中でも中国建設銀行(939/HK)や中国工商銀行(1398/HK)、中国平安保険(2318/HK)など金融株が買い越されている。
【亜州IR】《ZN》