日米の注目経済指標:FOMC予測で米利上げ時期を見極めへ

2016年9月17日 14:53


*14:53JST 日米の注目経済指標:FOMC予測で米利上げ時期を見極めへ
9月19日-23日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■20日(火)午後9時30分発表予定
○(米)8月住宅着工件数-市場予想は119.2万戸
参考となる7月実績は年率換算で前月比+2.1%、121.1万戸で市場予想の118万戸程度を上回った。8月については、集合住宅の着工件数が7月に増加した反動でやや減少すると予想されており、7月実績を多少下回る見込み。ただし、住宅建設投資は当面順調と予想されており、9月以降も大きく落ち込むことはないとみられる。

■21日(水)決定会合の終了予定時刻は未定
○(日)日本銀行金融政策決定会合-予想はマイナス金利付き量的・質的金融緩和策の継続
マイナス金利付き量的・質的金融緩和策を継続する方針が示される見込み。日銀の当座預金残高は現行の階層構造方式を維持するが、今回の会合で政策金利残高に適用する金利を-0.1%から-0.2%に引き下げることが決定される可能性がある。基礎残高の適用金利は0.1%で現状維持の見込み。なお、マネタリーベースが、年間約80兆円に相当するペースで増加する金融市場調節は維持される見込み。

■21日(水)日本時間22日午前3時結果判明
○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合-予想は政策金利の据え置き
早期利上げを巡ってFOMCメンバーで意見が割れているが、今回の会合でも政策金利は据え置きとなる見込み。一部には利上げに前向きな意見もあるが、2%の物価目標を下回っていることや、雇用にさらなる改善の余地があることが金利据え置きの理由になりそうだ。なお、FOMCの金利・経済予測で2016年末以降の政策金利の見通しが下方修正された場合、ドル売り材料になるとみられる。

■22日(木)午後11時発表予定
○(米)8月中古住宅販売件数-予想は545万戸
参考となる7月実績は前月比-3.2%、年率換算で539万戸だった。市場予想をやや下回る結果となったが、販売価格(中央値)は上昇している。物件不足が販売件数減少の要因とみられており、8月は多少持ち直す見込み。市場予想は妥当な水準か。

その他の主な経済指標の発表予定は、20日(火):(米)8月建設許可件数、21日(水):(日)8月貿易収支。《FA》

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