中国:8月SUV販売は42%増、日本勢がやや出遅れ

2016年9月16日 13:06


*13:06JST 中国:8月SUV販売は42%増、日本勢がやや出遅れ
中国の新車販売市場で、SUV(スポーツ多目的車)が急ピッチな成長を続けている。中国乗用車聯合会の最新統計によると、1-8月のSUV販売台数(出荷ベース)は前年同期比44.5%増の517万9000台。8月単月では前年同月比42.3%増の66万8000台に拡大し、同月の乗用車全体販売の伸び(25.5%)を16.8ポイントも上回った。

8月の型式別上位20位ランキングは、中国自主ブランド勢が好調持続。長城汽車の「哈弗H6」が前年同月比49.4%増の4万629台を売り上げて首位をキープした。長城汽車では、小型SUV「哈弗H2」も9位にランキング。1万1875台を売り、23カ月連続で月間販売1万台を突破している。販売2位は、広汽乗用車の「伝祺GS4」。84.2%増の2万6378台と伸びが目立った。このほか、直近数カ月間低調だった長安汽車の2モデル(「CS75」と「CS35」)が10位圏内に復帰している。

一方、合弁ブランドでは、欧米・韓国勢の追い上げが目立った。上汽通用(米ゼネラルモーターズ系)の「ビュイック・エンビジョン」が3位。上汽大衆(独フォルクスワーゲン系)の「ティグアン」も順位を4位に上げている。また北京現代の新型「ツーソン」は5位に浮上。1万7146台を売り上げ、月次ベースの過去最多を更新した。

日系勢では、ホンダ合弁の広汽本田が製造する「ヴェゼル」が安定している。24.4%増の1万2352台を販売し、8位につけた。半面、同じくホンダ系の東風本田が展開する「CR-V」は、前月の3位から13位へと後退。「XR-V」は20位とかろうじてランキング圏内にとどまった。

一汽豊田の「RAV4」は14位に上昇。20位圏内への返り咲きを果たした。次いで東風日産の「キャシュカイ」が15位につけている。

【亜州IR】《ZN》

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