マヤ文明の第4の絵文書「グロリア・コデックス」、「おそらく本物」との鑑定結果

2016年9月16日 12:32

あるAnonymous Coward 曰く、 やや旧聞に類する話になるが、「偽物」とされていたマヤ文明の絵文章「グロリア・コデックス」が、このたび「おそらく本物」と鑑定されたという(GIGAZINEAAAS EurekAlert!、EurekAlert!のGoogleキャッシュ)。

 コデックス(Codex)は古い時代に描かれた絵文章で、当時の文化や信仰を示す貴重な資料となる。今回話題のグロリア・コデックスはメキシコ人収集家のジョズエ・サンツ氏が1966年にとある人物から購入したというものだそうで1971年に発表されたが、不完全な内容や偽造されたような痕跡などから、一度は偽物であるとの鑑定結果が出ていたそうだ。しかし、再調査を行ったところ、グロリア・コデックスにはサンツ氏が購入する2年前の時点で考古学者に知られていなかった事象が記載されていたり、1980年代に調合の方法が判明したマヤのインクが使われていたりなど、本物であると裏付ける証拠が多数見つかったとのこと。

 なお、現代の道具が使われたように見える跡は、マヤ文明でコデックスの表面加工に使用されていた石膏プラスターのひび割れだったそうだ。

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