【中国の視点】英政府:中国出資の原発計画を承認、中国製原発採用か

2016年9月16日 08:25


*08:26JST 【中国の視点】英政府:中国出資の原発計画を承認、中国製原発採用か
英政府は15日、中国企業の中国広核集団とフランス電力公社(EDF)が共同で整備するヒンクリー・ポイント原発計画を承認すると発表した。

メイ新政権は今年7月に発足した後、同計画の調印式の数時間前にプロジェクトを再検討すると表明した。中国が出資したことで安全上の問題などの懸念が出ていることが背景にあるとみられていた。

広核集団とEDFは、調印式数時間前での突然延期について、驚きを隠せなかった上、不満の声も上がった。一部では、このプロジェクトの延期が、英中の外交問題に影響を与えるほか、英中貿易の縮小にもつながる恐れがあるため、英政府がこうした状況を配慮して承認に踏み切ったと分析した。

また、広核集団もこれを皮切りに中国製原発を英国内で広げる計画だと報じられている。コストパフォーマンスという観点から中国製原発が採用される可能性も出ている。

なお、ヒンクリー・ポイント原発計画の総建設費は約180億ポンド(約2兆4357億円)となり、EDFが3分の2を出資する予定で、残りは広核集団が出資する計画だ。英国における原発の建設は約20年ぶりとなり、単一の原発プロジェクトでこの事業は世界最高額を更新する見込みだ。《ZN》

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