【銘柄フラッシュ】ブラスなど急伸しマイナス金利の深堀り観測が広がり日本ISKも高い

2016年9月15日 16:59

 15日は、日銀が9月20~21日の金融政策決定会合で「マイナス金利」を深堀りするとの観測が強まり、銀行の事業環境の悪化が引き続き懸念された。三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)は値下がり率1.9%安程度だが7日続落となり、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)も続落の1.6%安、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)も続落の1.9%安。一方、個人の貯蓄は「たんす預金」が増えるとの見方があり、金庫の大手、日本アイ・エス・ケイ<7986>(JQS)は12.7%高。

 任天堂<7974>(東1)は東証全銘柄の中で売買代金1位となり、「iPhone(アイフォーン)向けのゲーム好調などが材料視されて9月7日から7売買日連続1位のまま4.5%高。また、村田製作所<6981>(東1)はアイフォーンの新製品「iPhone7」の予約が米国で好調とされて注目再燃となり一時4日ぶりに1万3000円台を回復して終値は1.0%高。アルプス電気<6770>(東1)も3.4%高。いずれも為替が円高でなかったならもっと強かったとの見方が。

 ローソン<2651>(東1)は三菱商事<8058>(東1)による買い増しなどが好感されて7.0%高。業界再編の思惑などでミニストップ<9946>(東1)も6.5%高と急動意。フライトホールディングス<3753>(東2)はアイフォーンの新製品に日本国内でのスマホによる決済機能が加わったことを受けてスマホ決済市場の拡大に期待が広がり、連想買いが言われて14.6%高。ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東2)は政府の情報セキュリティ強化策や円高が追い風になる事業特性などが言われて4.8%高。

 弁護士ドットコム<6027>(東マ)は9月末の株主を対象とする株式3分割などが好感されて一時11.5%高まで急伸し大引けも7.2%高。ブラス<2424>(東マ)は10月末の株式2分割などが好感されてストップ高の21.9%高。エボラブルアジア<6191>(東マ)は中華圏の「中秋節」休暇に続き10月の「国慶節」休暇に期待との見方があり6.9%高。IGポート<3791>(JQS)は人気アニメ「ブレイブウィッチーズ」の体験型バーチャルリアリティコンテンツの制作など2件のニュースを発表しストップ高の23.7%高。

 上場2日目の串カツ田中<3547>(東マ)はストップ高の14.1%高。同じく上場2日目のカナミックネットワーク<3939>(東マ)は9時46分に公開価格3000円の2.9倍の8600円で初値。同じくデジタルアイデンティティ<6533>(東マ)は軟調だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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