米企業:インド重視姿勢は鮮明、上期の投資額は中国を抜く
2016年9月15日 11:38
*11:38JST 米企業:インド重視姿勢は鮮明、上期の投資額は中国を抜く
統計によると、今年上期の米国資本がインド市場でのM&A(合併と買収)額は31億7000万米ドルに膨らみ、中国市場でのM&A額13億3000万米ドルを大幅に上回ったという。
インドへの海外資金の流入はここ数年で急速に拡大し、インドでのM&A件数も2011年の138件から2015年の227件まで増加した。こうした資金は主に米国、英国、日本などから流入している。中でも米資金が占める割合が最も大きいと報告されている。
モディ首相による積極的な外資誘導を受け、通信やハイテク産業など成長が見込める業種への外資流入が加速していることが背景にある。
ただ、専門家は、今年上期のインド成長率が7.1%まで鈍化し、インド準備銀行(中央銀行)も総裁を更迭したと指摘。また、インフレ率が再び加速しているほか、政府の改革に対する不満が高まり、最近大型ストライキも実施されたため、インド市場のリスクも注意する必要があると警告した。《ZN》