ファイブフォックス 30代向けの新レディスブランド「ルミノーゾ コムサ」2016秋デビュー

2016年9月8日 22:21

 ファイブフォックス(東京、上田稔夫社長)は2016秋、新レディスブランド「ルミノーゾ コムサ(LUMINOSO COMMECA)」を立ち上げる。30代後半の働く女性をメインターゲットにした単品提案型のブランド。百貨店を主販路としており、24日に高島屋新宿店に1号店をオープンするのを皮切りに、10月までに10店舗をオープンする。

 同社が服づくりの原点とする“ものづくり”に改めて焦点を当て、素材選びやディテールの作り込みにこだわった。素材やアイテム軸で設定した各テーマを、1つのカプセルコレクションとして構成。各テーマの型・色数を絞り込み、単品提案に力を入れる。店舗も、テーマ別のラックを置くだけのシンプルなレイアウトを採用。アイテム1点1点を際立たせる狙いがある。ブランド名に使った「ルミノーゾ」はイタリア語で“光り輝く”の意味。

 今秋は、ニューセットアップ、ビッグシャツ、ニューボトムス、ミリタリー、ボンバー、テクノスポーツ、ガウンコート、ファッショナブルニットの8つのテーマを設けた。個々のテーマについて、「共通のディテールを用いたり、あるいは同じデザインで丈や配色に変化をつけることで、コンセプトを明確にした」と伊藤美恵子ブランドディレクター。ファッショナブルニットをテーマとしたコレクションは、すべて同じ素材を使い、ゲージや編み、シルエットで変化をつけた。「30代の働く女性たちはファッションに対し非常に目が肥えている。ディテールへのこだわりや着心地のよさを楽しんでほしい」という。

 新ブランドではニットアイテムの開発にも力を入れており、ニット・ジャージー素材のアイテムは全体の60%を占める(布帛アイテム30%、バッグや靴などの雑貨10%)。おもな価格は、ジャケット2万円台後半~3万円台中盤、パンツ1万円後半~2万円台中盤、コート3万~6万円台。今後は、テーマ別の商品群を随時入れ替え、MDの鮮度を維持する。

 同社が新ブランドを立ち上げたのは3年ぶり。既存のレディスブランドは、40代以降の年齢層を中心ターゲットにしており、30代向け市場はカバーしていなかった。「品揃え勝負ではない。ありきたりなものも置かない。私たちにとってもこれまでにない挑戦」(同社)という新ブランド。本日からスタートした関係者向け展示会で初披露となったが、評価は上々だという。

店舗では、テーマ別のラックを置くだけのシンプルなレイアウトを採用。 同じデザインのスタジャンは、丈の異なる3型を用意した シューズは2型

■ファイブフォックス http://www.fivefoxes.co.jp/

(アパレルウェブ編集部)

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