欧州で現金による決済を減らす動き
2016年9月1日 14:19
米国ではクレジットカードなどの現金を使わない決済方法が普及しているが、欧州でも現金による決済が減っているという(日経新聞)。
たとえばスウェーデンでは現金による決済は「5回に1回、金額にして5~7%」しか使われていないという。また、「現金お断り」の店も増えているそうだ。いっぽう、イタリアやドイツ、ルーマニアなどでは未だに現金決済が主流で、特にドイツでは現金以外での決済を受け付けていない店も多いという。
背景には、スウェーデンやノルウェーでは現金を引き出せる銀行やATMが少ないということがあるという。いっぽう、現金決済が主流の国では、電子決済やカード決済による手数料を嫌う傾向があるという。また、ドイツでは「秘密警察による追跡の負の記憶」なども現金が主流の理由の一つのようだ。
ただ、欧州全体では現金決済の利用頻度を減らすような政策が進んでおり、イタリアでは現金による支払いの上限額を設定する規制が導入されている。また、ドイツでも同様の規制が検討されているそうだ。とはいえ、どちらも規制に対する抗議は大きい模様。
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