「外科医が麻酔後の患者にわいせつ行為」疑惑、術後の幻覚ではないとの指摘

2016年8月30日 17:31

あるAnonymous Coward 曰く、 8月25日、全身麻酔による手術を受けた女性に対して「手術後の診察」と称してわいせつな行為をした疑いで男性外科医が逮捕される事件が発生したのだが(東京新聞)、これに対し「手術後のせん妄」(幻覚や錯覚)ではないか、との指摘が出ている。

 事件の現場となった柳原病院側も見解を出しているが、女性の供述は「全身麻酔による手術後35分以内のことであり、その内容は、手術前の恐怖や不安と全身麻酔で行った手術後せん妄状態での幻覚や錯覚が織り交ざったものと確信する」としている。

 日テレNEWS24によると、逮捕された医師が『女性患者の胸のしこりの摘出手術後に「傷口を確認する」などと診察を装って女性の胸をなめたり、胸を見ながら自慰行為をするなどわいせつな行為』をしたと報じられている。いっぽう病院側の主張では、女性は「満床在室の4人部屋におり、術後の経過観察に看護師が頻回に訪床する病床にいた。多くの目がある環境の中でA氏の供述の様な事が誰にも知られず行われたとは考えられない」という。これを踏まえ、病院側は「自白強要を目的とするものと言わざるを得ない」と主張している。

 これを受けて、医療関係者からも多くの擁護の声が出ているようだ。また、麻酔後の性的幻覚に対する調査結果論文の日本語抄訳も融資によって公開されている[鎮静と麻酔における、処置中ならびに処置後に生じる性的幻覚 (仮)]。

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