インプロセス 2017年春夏コレクション - 古代文明をモダンに解釈した、上質なワードローブ
2016年8月28日 13:20
インプロセス(IN-PROCESS)の2017年春夏コレクションを紹介する。
太古のモチーフやデザインをモダン化した今シーズン。メソポタミアやエジプトなどの古代文明のデザインを、ボタニカル柄や幾何学柄に変えて多用。それを素材やシルエットによって、フェミニンかつ洗練されたものへと変貌させた。
また、今季は女性のライフスタイルに寄り添うようなワードローブを想定。例えば、オフィスで着られるような、コンサバティブなパンツやブラウス、あるいはリゾート感を出したリラクシングなパーカー、デートシーンに最適なコクーンシルエットのワンピースなど。洋服のひとつひとつに女性の日常にあるワンシーンが感じられる。
首元にパールを添えたり、ヘムの一部分に精緻な花柄の刺繍を乗せたりと、エッジをプラスすることも忘れていない。インディゴ染のニットには、リボンを一緒に編み込んで、ツヤ感と愛らしさを加味している。
異素材の切り替えからなるデザインも、上質なムードを作る要素。四角や三角を並べて古代的な柄をさりげなく表現したレースを、カットソーのバックに切り替えて配置。一方で、ハイウエストのパーカーの裾には、コットンシルクの素材をペプラムのようにあしらって、柔らかく揺れるように仕立てている。ジャカードは表裏を逆にすることで立体的な柄へ。気の利いた遊び心が加わることで、より洗練された女性像が明確になっていく。