鹿児島県の三反園知事、九電に川内原発停止と点検を要請

2016年8月27日 17:08

 鹿児島県の三反園訓知事は26日、九州電力の瓜生道明社長を県庁に呼び、川内原発を一時停止し、点検と検証を行うよう要請した。

 瓜生社長は「要請内容について、真摯に対応を検討する」と同日、社のホームページでも要請を受けたことを知らせたうえで、検討することを明確にした。

 三反園知事は「熊本地震で住民に不安が高まっており、不安に対して誠意ある対応をとってもらいたい」と文書を手渡し要請。活断層調査や原発事故時の避難計画に対する支援なども求めた。

 もともと川内原発1号機は10月に、2号機は12月に定期点検のため停止することになっている。ただ今回の停止と点検の要請は定期点検を待たずに、前倒しして行うよう求めたもの。

 菅直人元総理は7月29日のブログで「知事に原発を停止させる権限はないという意見もあるが、再稼働の時には立地県の知事の同意が必要。今回の申し入れを九州電力が拒否しても、定期点検後の再稼働に知事が同意しなければその後の稼働はできない」と知事有利の考えを書き込んでいる。こうしたことも踏まえて、九州電力がどのような対応をするのか、「真摯な対応」(瓜生社長)の結果が注視される。(編集担当:森高龍二)

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