北朝鮮のミサイル、米韓軍事演習対抗へ示威行動に出た可能性―稲田朋美防相
2016年8月25日 11:11
稲田朋美防衛大臣は24日の記者会見で、北朝鮮が同日朝に発射した弾道ミサイルが「潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)であると考えられる」と発表した。
そのうえで「北朝鮮のミサイル発射は、わが国を含む地域及び国際社会の平和と安全を損なう安全保障上の重大な挑発行為であり、断じて許すことはできない」と批判。
また「累次の安保理決議にも明白に違反したものであり、防衛省・自衛隊としては総理の指示を踏まえ、米国や韓国と緊密に連携しつつ、重大な関心を持って、情報の収集・分析に努め、我が国の平和と安全の確保に万全を期す」と語った。
ミサイルは「午前5時29分頃、北朝鮮東岸の新浦付近から東北東方向に発射した模様で、発射された弾道ミサイルは約500km飛翔し、日本海上に落下したものと推定される」としている。
稲田防衛大臣は「今回のミサイルはSLBMであるということなので、緊張感を持って、万全を尽くしていきたい。また度重なる安保理決議に反するもの、さらに、この地域の平和と安全を脅かすもので断じて許せない。日米韓が連携しつつ、しっかりと体制を整えていきたい」とした。
また「22日から始まった米韓軍事演習に対抗するために、軍事的示威行動に出た可能性ということは否定できないというふうに思う」とした。(編集担当:森高龍二)