「和解・癒やし財団」へ10億円支出 閣議決定

2016年8月25日 11:11

 菅義偉官房長官は24日の記者会見で、さきに日韓外相会談、さらに日韓首脳会談で確認した慰安婦問題を巡る最終的合意に基づく、韓国政府が元慰安婦の名誉回復など支援のために設立した財団「和解・癒やし財団」への日本政府からの10億円支出について「予備費から支出することを今日の閣議で決定した」と発表した。

 菅官房長官は「日本政府による(10億円の)支出が完了すれば、日韓合意に基づく日本側の責務を果たしたことになると思う」とし、日韓合意にもとづき、両国が合意内容を実施していくことが大事だと強調した。

 菅官房長官は「韓国側に対して、日本大使館前の少女像撤去への努力を含め、引き続き、確実な合意実施を求めていきたい」旨も語った。

 また、先の参院選挙で落選した島尻あい子前沖縄・北方担当大臣を鶴保庸介内閣府特命担当大臣(沖縄北方対策など)の補佐官に24日付けで任命したと発表。「沖縄の事情に深い理解をあり、沖縄振興に関する重要政策、特に子どもの貧困緊急対策の推進に期待している」と語った。補佐官就任については15日に鶴保大臣が「島尻氏が補佐官就任と思っていただいて間違いないと思う」と調整を進めていることを明かしていた。(編集担当:森高龍二)

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