『 あまんちゅ! 』 第7話 「雨のおわりのコト/夏のはじまりのコト」
2016年8月25日 11:00
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
そろそろ8月も終わりに近づいてきていますが、作中ではまだまだダイバーたちの暑い夏は始まったばかり!
前回「オープン・ウォーター・ダイバー」の資格取得のためにプール講習を受けるも、まさかのカナヅチ発覚がしたてこ。 今回は梅雨のある日の出来事と夏の始まりの出来事。
第7話もさっそく感想とまとめと考察etcをやっていきたいと思います!!!
■『 あまんちゅ! 』 第7話 雨のおわりのコト/夏のはじまりのコト
しとしとと憂鬱な梅雨が到来。
生徒たちが時間を持て余し気味で、いつもと違うと感じた真斗先生は、てこと別れて一人きりで下校するぴかりを発見し、後をつけてみることに。いつもなら乗らないはずの電車に乗ったぴかりには、梅雨を楽しむための素敵な目的が……。
梅雨の晴れ間に突然の猛暑が到来。あまりの暑さにいつもの調子が出ず、だらっとした時間を過ごすダイビング部のメンバーに、真斗先生が「だるまさんがころんだをする」と宣言!そこには、真斗先生なりの想いがあった。
■それぞれの時間と、楽しみ探し。
今回の第七話はいわゆる日常回です!
まぁいつもだいたい日常回の気がしますが、テスト期間中ということで部活もなくそれぞれの時間を過ごしたりぐだぐだしたり、かと思ったら全力で遊んだりとなんともTHE高校生らしさ全開の回。
そして珍しく視点がてこでもぴかりでもなく、真斗ちゃん先生が視点で描かれている回でもありました。
Aパートでは、しとしとと雨の止まない梅雨のある日のお話です。
心機一転、制服も夏服となったものの梅雨の雨模様にどこか浮かない表情の生徒達。と、いつもの同じ感じのぴかり。
話しかけれても上の空のてこに、湿気で髪はねはねで弟先輩に当り散らす姉ちゃん先輩たち。それぞれがそれぞれの気だるい梅雨の季節を過ごしていました。
そんなときにいつもはバス通学のぴかりがてこと別れ電車に乗っていくところを目撃した先生は気になってぴかりの後を追いかけていきます。
電車に乗ったところで、ぴかりにバレないようにしていたはずがぴかりに見つかってしまった先生。ちょうど良いところに!と火鳥の手を引くぴかりは、戸惑う火鳥に心の準備をさせ、顔を電車の窓の方へ向ける。
すると、ふたりの目の前にはこの梅雨の時期しか見られない車窓一面の紫陽花。一瞬で終わってしまった紫陽花の素敵スポットを見る為だけにぴかりは電車で遙々ここまで来ていたのだった。
てこについて先生に問われたぴかりは、てこのことは心配で一緒にいたいけど、今はてこにとってはプラスの時間を過ごしているから自分が寂しがるとそれはきっとマイナスなことで、プラスマイナスゼロになってしまう。
それでも自分がプラスの時間を過ごせば、楽しいは2倍じゃないですか!と熱く語るぴかり。
常に一緒にいるイメージの強い、てことぴかりがそれぞれの時間を尊重してあえて離れて接しているのが逆に二人の絆が感じ取れる回です。一見なにも考えてなさそうなぴかりですが、実は一番自分なりにいろんなことを考えながら行動しているんですね。
売店のおばちゃんとも仲良くなるコミュニケーション能力といい、どこか「ARIA」の灯里ちゃんを彷彿とさせるキャラクター性を感じますし、お話的にもどこか『ARIA』っぽさの感じる回でした!
雨だから憂鬱と嘆いてる生徒が多い中で、梅雨にしか楽しめないことを探しては全力で自分の記憶容量にため込んでいくぴかりと先生のちょっとセンチな、雨の終わりのこと。でした。
Bパートは一転して梅雨が明けてじりじりと照りつける太陽にやられてぐだぐだと過ごしているダイビング部メンバー。プールがメンテナンス中ということとテスト期間ということででまたまた時間を持て余していました。
そんな、メンバーたちを見かねて先生が提案したのは……『だるまさんがころんだ!』…懐かしいですね。今の子どもはこの遊び自体知っているんでしょうか。
先生の提案で突如始まった炎天下での『だるまさんがころんだ!』。あついあついと文句を言いながらも、やっているうちにだんだんと真剣になっていくメンバーたち。
ここでてこが意外にも(?)、だるまさんがころんだの無類の強さを発揮します!じっと耐えては活躍し続けるてこ。てこにそんな知られざる才能があったとは…。しかし、てこを捕まえようとしているときの姉ちゃん先輩の悪魔じみた笑顔が怖すぎですね……。
なぜいきなりこんなテスト期間中に『遊び』を提案したのか……。そこには先生なりの持論と思いがありました。
学校で先生が教えてくれることやテストはあくまで「答え」のある問題。でも、社会にでれば当然『ちゃんとした答えのある問題』なんてありません。
常に色んな問題の解決と取捨選択をしていかなければならない。それは学校でも教えてくれないし、いくらテスト勉強してもわらかないことかもしれない…でも、「遊び」の中にはルールの中で自分なりの答えを探して、見つけて、実践していく。
いろいろ大事なものが詰まっている、「遊びこそ、最良の勉強」なのだと語ります。
人生は答え模索する日々の連続。『若者達よ、答え探しってのは、大人になっても楽しいぞ!』と先生が語るように、梅雨の日のぴかりのようにマイナスにとらえるのではなく、そこにしかないものを楽しみながら人生を謳歌しよう。
そんな今回の7話では、生徒のことを今までこんな目線で見ていたという先生の心情がわかる日常回でした。
いやーなんていい先生なんでしょうか…。ちょっと大人気ない面もあるけれど、そこもまぁ先生の良いところ。生徒と一緒になって遊ぶなんて、こんな先生が学生時代に欲しかったですね…。ダイビング要素は薄かったけどそれを補填する癒し系日常回でした。
そして、最後に今回はEDの「ふたり少女」も微妙にチェンジしていました!前半クールまではてこ役の茅野愛衣さんがメインパートでしたが、後半クールからはぴかり役の鈴木絵理さんがメインパートの二番(?)になっていました!! しっとりとした茅野さんボイスもいいですが、鈴木さんがメインになると曲の印象もけっこう変わって聞こえますね。そんなEDシングル「ふたり少女」は8月24日発売されますのでアニメともども要チェックです。
『 あまんちゅ! 』 第6話「ホントじゃない願いのコト」【感想コラム】
(あにぶ編集部/Uemt)
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