21世紀後半には温暖化の影響で昼間に重労働ができなくなる可能性

2016年8月19日 11:00

あるAnonymous Coward曰く、 筑波大の研究チームが、仕事中の熱中症予防などに使われる「暑さ指数」が地球温暖化でどう変化するかを予測した。対象となったのはが東京と大阪。その結果、21世紀後半には8月の日中の暑さ指数が現代より大幅に上昇するとの結果が出たという(共同通信日経新聞)。

 2000年代の8月の日中の平均暑さ指数は東京が25.5度、大阪は26.6度で、すでに屋外で重労働を行う際の基準である25度をどちらも上回っている。これが2090年代には東京が27.7度、大阪が28.7度と、約2度ずつ上昇する見込みだという。さらに、熱中症リスクが比較的低い時間も減少し、一日のうち暑さ指数が25度を下回る時間は2000年代の東京で5.1時間、大阪で3.3時間だったのが、2090年代は東京が2.0時間、大阪が1.0時間にまで減るという。

 熱中症のリスクが増えることから、今後重い物を運ぶなどの重労働は夜間に限られるようになる可能性もあるという。

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