三菱日立パワーシステムズが中国で受注、首鋼京唐向けに発電設備

2016年8月18日 15:51


*15:51JST 三菱日立パワーシステムズが中国で受注、首鋼京唐向けに発電設備
三菱日立パワーシステムズ(本社:神奈川県横浜市)は18日、中国の首鋼京唐鋼鉄連合公司から高炉ガス焚きガスタービン発電設備1系列を受注したと報告した。首鋼京唐が河北省唐山市で計画する曹妃甸第2期プロジェクト向けに供給し、2018年前半の運転開始を予定している。
受注した「M701 S(DA)X形」のガスタービンは、ガスタービン・コンバイドサイクル(GTCC)発電設備の中核を構成するもの。このGTCC発電設備は、高炉プロセスから発生する低カロリーガスを利用した発電設備だ。最新鋭の「M701 S(DA)X形」タービンが海外で採用されるのは、今回が初めてという。
2008年設立の首鋼京唐は、唐山市に拠点を構える。曹妃甸第1期プロジェクトは2008年に操業を開始し、年間約1000万トンの銑鉄生産能力を保有。現在建設中の第2期プロジェクトは、年間500万トンの生産能力を備える計画だ。
三菱日立パワーシステムズは2014年、三菱重工<7011>と日立<6501>が火力発電システム事業を統合する形で設立された。同社はこれまで、専用の燃焼器を開発するなどして独自の高炉ガス焚き発電技術を確立。国内外の製鉄所に多くの高炉ガス焚きガスタービンを納入しており、その世界シェアは約7割、中国でも7割近くに達している。

【亜州IR】《ZN》

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