【注目銘柄】日本工営はミニゴールデンクロスを示現、今6月期連続営業最高益更新見通し
2016年8月18日 15:18
■配当利回り妙味も増す
日本工営<1954>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現、今6月期連続営業最高益更新見通しで、配当利回り妙味も増す銘柄として注目したい。
同社は、1946年の創業以来、国内外における社会資本整備を通じて、時代の要請に応えながら国づくりの一翼を担い、開発および建設技術コンサルティング業務ならびに技術評価業務、電力設備、各種工事の設計・施工、電力関連機器、電子機器、装置などの製作・販売を行っている。
同社は、中期経営計画NK-AIM(2015年7月から18年6月まで)に基づき、 「主力3事業の持続的成長」と「新事業の創出と拡大」を基本方針として、「グローバル展開の一層の進化」「主力事業の深化による一層の業域拡大と収益性の向上」「新事業領域の創出に向けて総合技術力の真価を発揮」の3つの重点課題に取り組み、「次世代基幹技術の開発と生産性のさらなる向上」「人財確保と育成の強化」「コラボレーションの促進とコーポレートガバナンスの強化」を積極的に推進している。今17年6月期以降は、上記の基本方針に「自律と連携」を加え、「グローバル展開の一層の進化」「主力事業の深化による一層の業域拡大と収益性の向上」「新事業領域の創出に向けて総合技術力の真価を発揮」の3つの重点課題に取り組むほか、「次世代基幹技術の開発と生産性のさらなる向上」「人財確保と育成の強化」「コラボレーションの促進とコーポレートガバナンスの強化」を積極的に推し進める方針。
8月12日に大引け後に発表した前2016年6月期業績実績は、売上高が818億6500万円(前年同期比横ばい)、営業利益が47億2300万円(同4.9%増)、経常利益が43億6500万円(同20.3%減)、純利益が18億2300万円(同57.2%減)に着地。
今17年6月期業績予想は、売上高が1050億円(前期比28.3%増)、営業利益が60億円(同27.0%増)、経常利益が63億4600万円(同44.3%増)、純利益が36億円(同97.5%増)を見込んでいる。17年1月1日を効力発生日として、普通株式5株につき1株の割合をもって株式併合を実施する予定で、配当予想は期末一括75円を予定している。株式併合を考慮しない場合、実質15円の配当(同5円増)で増配となる見通し。
株価は、1月4日の年初来高値445円から7月6日に年初来安値295円と調整。8月8日に300円と売り直されて下値確認から上昇。ミニゴールデンクロスを示現。上値抵抗線の7月25日高値343円を突破し、出直り基調を強めている。国内においては経済対策を目的とした補正予算により一過性の増加が見込まれるほか。海外ではインフラ案件の需要が拡大。そのほか水力発電設備の更新・新設需要が見込まれ事業環境は明るい。連続営業最高益更新見通しで、今期予想PER7倍台・PBR0.54倍と割安感があるほか、配当利回り4.1%と利回り妙味も増す。26週移動平均線も突破しており、本格的なリバウンド相場入りとなるか注目したい。(N)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)