伊方原発3号機の発電開始、事業安定でも意義―四国電力・佐伯勇人社長
2016年8月16日 11:01
四国電力伊方原発3号機での発電が15日午後2時18分スタートした。同社が発表した。
佐伯勇人社長は発電開始に伴い「国の検査に真摯に対応するとともに、安全確保を最優先に今後の工程をすすめていく」とのコメントを発表した。
佐伯社長は「平成23年4月に定期検査に入り、5年以上の歳月をかけ、安全性の向上に取り組んできた」とし「基幹電源の発電を再開できたことは事業の安定化の観点からも大変意義がある」とした。
そのうえで「原発の運営には地域のみなさんの理解が欠かせない」とし「情報公開の徹底と丁寧な理解活動に全力を尽くしていく」としている。
また、この日伊予灘を震源とする地震が午後1時36分に発生したが、伊方原発での観測ガル数値は運転が終了している1号機で5ガル、定期点検中の2号機で5ガル、同じく3号機で4ガルだったとし「設備に異常はなかった」と発表した。
3号機は加圧水型軽水炉で出力89万キロワット。低濃縮二酸化ウランと使用済み核燃料を再処理したウラン・プルトニウムの混合酸化物(MOX)を燃料にしている。四国電力は9月上旬に原子力規制委員会の最終審査を受け、通常運転に入る計画だ。(編集担当:森高龍二)