韓国国会議員が竹島に上陸、日本政府・強く抗議

2016年8月15日 14:36

 外務省は15日、韓国の国会議員団が事前の抗議・中止要請にもかかわらず、竹島に上陸したとして、金杉憲治アジア大洋州局長が李煕燮(イ・ヒソプ)在京韓国大使館次席公使を招致し、鈴木秀生在韓国大使館臨時代理大使から鄭炳元(チョン・ビョンウォン)韓国外交部東北アジア局長に対しても改めて強く抗議を行ったと発表した。

 外務省は「竹島の領有権に関する我が国の立場に照らし、到底受け入れることはできない」と抗議したうえで「我が国による事前の抗議・中止の働きかけにもかかわらず訪問が実施されたことは極めて遺憾。再発防止を強く求める」旨を強く伝えたとしている。

 竹島に上陸したのは韓国の与野党の国会議員10人とされる。竹島を韓国では「独島」と呼び、実効支配している。韓国は実効支配下で、島の警備施設を設けるとともに、警備隊を置いている。韓国国会議員団は施設を視察後、警備隊を激励したもよう。

 菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で「竹島への訪問は到底受け入れられない。訪問が強行されたことは極めて遺憾だ」と強い口調で語った。菅官房長官は「抗議と共に、再発防止を強く求めたところだ」と語った。

 一方、慰安婦問題に関しての日韓合意に基づく両国政府の合意事項に対する履行は大事と思っているとし、今回の竹島上陸と切り離して、両国政府が合意を履行することが大事との考えを示した。(編集担当:森高龍二)

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