海外で武力行使できる国にしてはならない―民進
2016年8月15日 11:35
民進党の岡田和也代表は終戦記念日の15日『71回目の終戦の日にあたって』との談話を発表した。
「安倍総理が集団的自衛権の行使を制約なく行使し、海外で武力行使できる国」に「日本の屋台骨を根本から変えようとしている」と警鐘を鳴らした。
岡田代表は「戦前の植民地支配と侵略、多くの人間の命を奪った無謀な戦争、その重い教訓と深い反省に基づき、戦後の日本は、憲法の平和主義のもと、平和で豊かな民主主義国家をつくり上げた」とし、戦後日本の歩みについて「国際的にも歴史的にも誇るべきものであった。一貫して平和国家としての歩みは続いてきた」と強調した。
そのうえで、安倍総理が憲法9条(戦争の放棄規定)改正を目指しているとし「戦後、日本人が育み、培ってきた『平和主義』が脅かされようとしている。安倍政権が目指しているのは集団的自衛権を制約なく行使し、普通に海外で武力行使できる国。民進党が目指すのは憲法の平和主義の理念に基づき、武力行使に抑制的な国。どちらを選択するのか、国民の皆様に考えていただきたい」と呼びかけた。
岡田代表は「民進党は憲法の根幹である平和主義を基軸とした外交・安全保障政策を展開し、アジア諸国との和解を進めていけるよう全力をつくす」と党の方向を示した。(編集担当:森高龍二)