類見ないほど危険性高い伊方原発の再稼働に断固抗議―社民・又市氏
2016年8月12日 19:03
四国電力伊方原発3号機〈愛媛県〉が12日再稼働したことに、社民党の又市征治幹事長は「使用済み核燃料を再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使い、プルサーマル発電を行うものであり、世界に類を見ないほど危険性が高い」として「住民の安全をないがしろにしたまま危険な伊方原発の再稼働を強行した、四国電力、政府、原子力規制委員会に対し、断固抗議する」との談話を発表した。
又市幹事長は「瀬戸内海を守ろう会の伊方町民を対象にした原発への意識調査で、再稼働に反対は55%、賛成は24%。賛成の住民でも67%は大地震発生時の原発に不安を感じているとしている」とのデータも示した。
又市幹事長は「伊方原発は佐多岬半島付け根に位置し、地震で道路が寸断される危険性が高く、通行可能であっても大渋滞は必至となり、船で大分県などに移動する想定も台風や津波時に可能なのか疑問で、避難計画は机上の空論に過ぎない」としている。
あわせて「甚大な被害が及ぶ対岸の大分や瀬戸内海の小島・離島などの住民に対する安全配慮や避難の実効性確保も顧みられていない」と問題を提起した。(編集担当:森高龍二)