非核三原則を堅持、長崎でも安倍首相明言

2016年8月9日 21:14

 長崎市で開かれた長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席した安倍晋三総理は式典でのあいさつで「唯一の戦争被爆国として、非核三原則を堅持しつつ、核兵器不拡散条約(NPT)体制の維持及び強化の重要性を訴えていく」と非核三原則の堅持を広島の平和記念式典に続いて、ここでも明言した。

また「核兵器国と非核兵器国の双方に協力を求め、世界の指導者や若者に被爆の悲惨な実態に触れてもらうことにより、核兵器のない世界に向け、努力を積み重ねていく」と広島や長崎への訪問を呼びかけていく考えを示した。

安倍総理は「広島及び長崎で起こった悲惨な経験を二度と繰り返させてはならない。そのための努力を絶え間なく積み重ねていくことは今を生きる私たちの責任」とし「世界恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを改めてお誓い申し上げる」と誓った。

また「被爆者の方々には原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律に基づき、保健、医療、福祉にわたる総合的な援護施策の充実を行ってきたが、高齢化が進む被爆者の方々の実情を今後もしっかりと踏まえながら援護施策を着実に推進していく」と述べた。「原爆症認定に1日も早く結果をお知らせできるよう、できる限り迅速な審査に努める」とも語った。(編集担当:森高龍二)

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