天皇陛下の生前退位、政府に議論要請「時間かける話ではない」―民進・岡田克也氏

2016年8月9日 21:15

 民進党の岡田克也代表は天皇陛下が「80を越え、体力の面などから様々な制約を覚えることもあり、この先の自分の在り方や(象徴天皇としての)務めにつき、思いを致すようになりました」などのお言葉を個人の意見として語られたことについて、長崎市内で記者団に答え「象徴としての役割を、全身全霊をもって果たされてきたことに非常に感銘を持って聞かせていただいた。同時に陛下はご高齢になったことで、象徴としての役割を十分果たせなくなるのではないかとのお気持ちを示された。そのお気持ちに応えていく必要があると感じた」と語り、政府で議論を進めるよう要請した。

 また「憲法に定められた天皇陛下としての役割を十分踏まえてお話になったと思う」とするとともに「わざわざお気持ちを述べられたということから、時間をかける話ではないと思う。おのずと議論する範囲が決まってくる。時間を長く掛けずに国民的合意を取り付けていくべきではないか」と述べた。

 また岡田代表は「国会でも、静かな形で議論をすることが重要だと思う。党としても、党としての考え方を議論していかなくてはならない。党内にそういう場を設けて進めて行くことになるのではないか」と党内でも議論の場を設けることになるとの見方を示した。(編集担当:森高龍二)

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