尖閣の領海侵入に毅然かつ冷静に対処する 政府
2016年8月9日 08:07
尖閣諸島周辺の我が国接続水域に中国公船13隻から最大14隻が入り、7日夕から夜にかけても領海侵入が繰り返されている事態を受け、菅義偉官房長官は8日午前の記者会見で「午前10時現在、中国公船12隻が接続水域内を航行、漂泊している」としたうえで、総理指示に基づき「政府として毅然かつ冷静に対処していく」と強調した。
菅官房長官は「政府は5日に官邸対策室を設置し、関係省庁局長級会議を随時開き、情報収集と対応を協議している」とした。
また、安倍晋三総理から(1)関係省庁が連携し、国際法及び国内法に則り、冷静かつ毅然と対応すること(2)米国はじめ関係諸国と緊密に連携すること(3)国民や国際社会に対し的確な情報提供を行うことの指示があったとした。
菅官房長官はそのうえで「現場では海上保安庁が態勢を増強し対応している。外交ルートで金杉憲治アジア大洋州局長から郭燕在京中国大使館公使に累次にわたり厳重抗議しており、引き続き、中国側に事態をエスカレートさせないよう強く求めていく」と語った。中国への厳重抗議は3日連続となる。(編集担当:森高龍二)