安倍首相、陛下の御心労思い、対応を検討の姿勢示す
2016年8月9日 08:07
安倍晋三総理は8日の天皇陛下の「80を越え、体力の面などから様々な制約を覚えることもあり、この先の自分の在り方や(象徴天皇としての)務めにつき、思いを致すようになりました」とのお言葉を受け「国民に向けて御発言されたということを重く受け止めている」とのコメントを発表した。
安倍総理は「天皇陛下の御公務のあり方などについては、天皇陛下の御年齢や御公務の負担の現状にかんがみるとき、天皇陛下の御心労に思いを致し、どのようなことができるのか、しっかりと考えていかなければいけないと思っている」と述べ、今後、検討していく姿勢を示した。
また、自民党の二階俊博幹事長は「天皇陛下が即位されてから28年。日本国民統合の象徴として、伝統の継承者として、大変大きな責任を全うされるとともに、ご公務に対して大変なご努力をなされている。深く感謝を申し上げるとともに、陛下が我々日本国民の安寧と幸せを思うお気持ちが一言ひとことにメッセージとして広く国民の皆様に伝わったことだと思う。個人としてのお気持ちを強く表明されたものであると感じている」と語った。
そのうえで「安倍総理を中心に官邸側がどういう判断をなさるかということが第一義的に重要だが、我々もこれを重く受け止めて真剣な対応をしなければならないと思う」と語った。(編集担当:森高龍二)