Windows Journalがサポート終了、更新プログラムにより削除へ

2016年8月8日 16:49

caret曰く、  先日リリースされたWindows 10 Anniversary Update(Windows 10バージョン1607)ではWindows Inkという新機能が導入され、アクティブペンのサポートが強化された。だがその陰で、Windows XP Tablet PC Editionより標準搭載されてきた手書き入力ノートアプリ「Windows Journal」がひっそりとその役割を終えることとなった(山市良のえぬなんとかわーるどRedmondmag.comRedmond Channel Partner)。

 サポート技術情報の記事(KB3161102)によれば、Windows Journalで使用されるファイル形式のJournalドキュメント(.jnt)は脆弱で、多くのセキュリティ攻撃を受けることからWindows 7および8.1のWindows Journalコンポーネントを削除する更新プログラムを配信したとのこと。

 Windows 10バージョン1607においてもWindows Journalが削除されており、Windows 10の以前のバージョンをAnniversary Updateに機能アップグレードすることでも削除される。Windows VistaやWindows 10バージョン1507(RTM)、Windows 10バージョン1511向けのKB3161102は本タレコミ執筆時点で提供されていない。

 Microsoftは無料で利用できるOneNoteへの移行を推奨しているが、引き続きWindows Journalを利用する必要があるユーザはKB3162655のインストールによりWindows Journalを再び有効化できる。この更新ではJournalドキュメント(.jnt)、Journalテンプレート(.jtp)ファイルを開く際に信頼できるファイルのみを開くようユーザに促すメッセージボックスが追加されており、オリジナルのWindows Journalに比べてセキュリティ上のリスクが低減される。ただし現在はベータ版となっており、対応言語は英語 (米国) のみとなっている。

 Microsoftによるデジタルペンへの取り組みは長い歴史があり、Windows Journalはそれを象徴するアプリだった。また、付箋アプリもWindows XP Tablet PC Editionからの歴史あるアプリだが、Windows VistaでのWindowsサイドバー ガジェットとしての登場、Windows 7でのリニューアルを経て、Windows 10バージョン1607ではUWPアプリのSticky Notesとして刷新されている(従来のデスクトップ アプリは削除された)。

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